暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth5-Aアムルの守護騎士団〜Glauben OrdeN〜
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に突き刺さった。その一撃を放ったシャマルは私と団長にニコニコ笑顔を向けていた。

「ごめんなさい、オーディンさん、団長さん。手が滑っちゃいました♪」

「「いえ、お気になさらず」」

ペンダルがシャマルの下へと戻って行くのを見送り、冗談もそこそこに、と反省。いつもどおり空からの爆撃を始めようか。そう思ったところで、それは起きた。

――悪魔墜としの檻――

戦闘区域全体を覆うほどの広域結界が張られた。ただそれだけなら問題じゃない。高度制限と言うべきか天壁が低い。大体4~5mほどか。空戦を好む私としては低過ぎる高さだ。しかし私にとっては障害にならない。防性・結界破壊のメファシエルを使えばこれくらい・・・。

「オペラツィオーン・エクソルツィスムス、アンファング!」

何処からともなく聞こえてきた大声。作戦名:悪魔払い、開始――だとさ。“悪魔”といつの間にか呼ばれた私を討伐するためだけに来たというわけなんだな、フォーアライター・オルデンは。周辺に居た先駆者たちが一斉に「了解(ヤヴォール)!!」と応じた直後、森林の奥から無数の矢が飛んできた。鋼で出来ていると思われる矢は完全に無差別で、敵味方お構いなしに降り注いで来る。

(ただの矢のようだが。あんなので騎士甲冑を貫けるとは思えないが・・・)

とにかく私たちを含め周囲に居る防衛騎士たちが迎撃しようと矢を寸断した瞬間、矢が爆発し膨大な煙を発生させた。ただの煙幕か?と思えば妙な臭いがあった。直感で、この煙が毒ガスの類いだと判断。だがな、魔術で編まれた戦闘甲冑の前に、毒ガスなど無意味な攻撃だ。しかし防衛騎士団はどうだろう?と思った時、

「・・・っ!? ぅぐっ、がはっ!」

目が痛く呼吸もし難い。ついでに咳が出る。馬鹿なっ。戦闘甲冑の防御力なら魔法の毒くらい弾く・・・あ、忘れていた。魔力消費を抑えるため、戦闘甲冑の付加効果を色々減らしたんだった。減らした付加効果の中には、空気感染系攻性術式や自然毒への耐性も含まれていた。
視界が毒ガスで完全に封じられ、しかも毒の効果らしき体の痺れで上手く体が動かせない。周辺から騎士甲冑を破壊する金属音と悲鳴がいくつも聞こえてきた。どうやら先駆者たちは前もって毒ガスの効果受けないようにしていたようだ、まぁ当たり前な話だが。

――吹き荒べ(コード)汝の轟嵐(ラシエル)――

上空に蒼い竜巻を発生させて毒ガスを散らす。毒ガスがラシエルに巻き上げられ、視界がクリアになったその時、8人の先駆者がすぐそこにまで迫って来ていた。毒が体に回ったからか視界が揺らぐが、なんとか両手に持つナイフで2人の攻撃を捌いた。
しかしそれ以上は体が重く、第二波の4人の攻撃が捌けそうにない。迫り来る剣閃。魔術を発動しようにも毒の効果と思われる魔力生成阻害
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