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Myth5-Aアムルの守護騎士団〜Glauben OrdeN〜
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――知らしめよ(コード)汝の忠誠(アブディエル)――

全長8m程度の魔力剣を創り出し、サラヒエルの向こう側に居る奴らをサラヒエルごと薙ぎ払う。粉砕された騎士甲冑を撒き散らしながら吹っ飛び、気を失ったか絶命したかのどちらかで動かなくなった。魔力消費を抑えるためにアブディエルを消し、側に落ちていた二振りのナイフを手に取ったところで、団長が「お見事」と拍手。

「いやぁ常々思いますけど実に心強い。しかし、そろそろご自身の武器を用意したらどうです?」

「言われずとも。私専用の武器を鋭意制作中だから、それなりに期待していてくれ」

カートリッジシステム搭載のアームドデバイスならすでに製作に取り掛かっている。“神槍グングニル”や複製武装を具現する際の魔力消費を抑えるために、だ。かつての契約先での“闇の書事件”の際、その当時敵だったシグナムによって破壊された元3rd・テスタメント・シャルロッテ・フライハイトのデバイス・“トロイメライ”の修理・改良に関わって、デバイスの知識は手に入れていた。
それ以前に、デバイスよりさらに複雑なシステムである“戦天使ヴァルキリー”を制作したんだ。“ヴァルキリー”に比べればデバイスの一機や二機くらい1週間もあれば製作できる。だがまだ完成していない。部品がなかなか揃わない。カートリッジシステムを搭載しているデバイスを持つ騎士が意外と少ないからだ。

「それは楽しみです。あ、もう1つ。今回は仲間の騎士を引き連れて来ましたけど。一体どういう御関係で?」

「知る必要があるのか?」

さらに襲いかかってくる先駆者共を団長と2人で斬り払いながら、世間話でもするように喋る。団長は「無理にとは言いませんけど」と言っているが、知りたいと顔に出ている。妙な男に興味を持たれてしまったものだ。とは言え別段隠す必要もないため「家族だよ」と答える。
すると団長は「あぁなるほど。騎士オーディンの御両親に妹君ですね」とズレた納得をした。冗談だというのは即理解したが、一応誰がどの役に嵌まっているのか気になったから訊いてみたら、

「奴らを拳打と蹴打でぶっ飛ばしているのが父君で――」

ザフィーラだな。まぁ男は彼だけだしそうなるだろう。別の誰か(シグナム)と言ったら、団長は切り身にされてしまうだろうな。

「鉄槌で奴らを殴打して弾き飛ばしているのが妹君」

ヴィータだな。ヴィータを母親だと言ったら、冗談だとしても笑えない。じゃあシグナムとシャマルのどちらかが私たちの母親役になるわけだが・・・。

「剣士殿も妹君で、あの優しげな女性が母ぎ――」

――ペンダルシュラーク――

「「うおっ!?」」

高速で飛来してきたシャマルのデバイス・“クラールヴィント”の振り子(ペンダル)。それが団長の兜の額部分
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