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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth5-Aアムルの守護騎士団〜Glauben OrdeN〜
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†††Side????†††
(何故こうなってしまったのだろう・・・?)
我々守護騎士一同(ザフィーラは居ないが)は、服飾品の多く並ぶ店に訪れていた。主オーディンらに我らの衣服を買うように言われ、こうして居るのだが・・・私はこういった経験が無いため、何が出来るわけでもなく佇んでいる。
今まで我々が仕えてきた主とは全く違う雰囲気を持つ今回の主、名をオーディン。我ら“闇の書”の
管制人格
(
アレ
)
と同じ銀の髪をした青年は、一言で言い表すなら真っ先に、不思議もしくは謎、だろう。今までの主は、決して如何なる者にも屈することのない強大な権力と力を持っていた。一国の王であったり、領主であったり。しかし今回の主はそのどちらもでない。
「シグナムさん。なにか要望とかあります? どういう服が好みで、こういう服が着たい、とか」
「え? いえ。特にそう言った物は・・・」
いま私に要望を訊いてきた少女、エリーゼ卿(男爵位をお持ちとのことだ)がこの街(アムルと言っていたか)の主であり、我らが主オーディンはこの街の医者だそうだ。医者が“闇の書”の主になるというのは初めてで、しかも我々に対する接し方もこれまでの主と違って、高圧的ではない随分と優しいものだ。
“闇の書”を知っているか否かは判らないが、すでに名乗りと転生・起動時の場面に居合わせたことで我々が普通ではないことくらい理解しているはず。だというのにあの態度。我ながら戸惑ってしまうのも仕方ないと思っている。
『しかし、シャマル。お前はもう馴染んでいるな』
ルファという少女(主オーディンの看護助手との事だ)と、我ら守護騎士の参謀であるシャマルが様々な服を手にとって体に当てていた。私の思念通話にシャマルは『だって初めてなんだもの。こんなに普通の扱いを受けるの』と少しばかり悲嘆の入った声色で返してきた。
これまでの主の我らに対する扱いを思い出す。確かに酷いものだったと思う。中には主以外の者が良くしてくれた事もあったが、それはごく少数でしかなかった。しかし我らが人間ではないのもまた事実。故に仕方ない処遇だとも思っている。
「シグナムさんはスタイルが良いから、なに着ても似合いますよね。むぅ、羨ましい。オーディンさんはやっぱりわたしのような子供体型よりシグナムさんのような・・・ダメダメ、そんなこと考えちゃ」
エリーゼ卿はそう独り言を漏らしつつ、私の衣服を選んでくれている。それを横目に、今度はヴィータへと目をやる。ルファと同じ主オーディンの助手たるモニカという少女に揉みくちゃにされていた。編んでいた髪を解かれ、櫛で梳かれては別の髪型へと結われ、その繰り返しの中で「オーディン先生は、ヴィータちゃん達のこと強い騎士って言ってたけど、ホント?」と訊かれていた。
ヴィータはそれに対し「あ、当たり
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