暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 守り抜く双・大剣士
第11話 =目指せ!プネウマ花!=
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きゃアイテムゲットにはならないだろ」

「シリカちゃん、その花を摘んでみて」

サチが促し、シリカはその花に触れる。すると花の部分だけを残して砕け散り花本体はシリカの手に落ちてきた。
確認のためシリカがそれを指先でクリックし、出現させたネームウィンドウに名前が表示させられる
《プネウマの花》…これが例の蘇生アイテムだった。

「これで……ピナを生き返らせられるんですね……」

「うん、でも蘇生させるのは安全な街にいってからにしよ?またピナを危険な目にあわせちゃってもいけないから」

はい、とうなずくシリカ。
すると次の瞬間、ユカがシリカのことを抱きしめていた。

「おめでとうシリカちゃん!」

「きゃっ!?…ありがとうございます、ユカさん!」

確か、妹がいるって話は聞いたことあるからな。
重ねてみちゃったんだろうな…

「ならさっさと街いってピナとご対面しますか!」

「はい!」

そういいながら女子三人で先に行ってしまった。
なんか微笑ましいな、ああいう光景を見るのは…
いまのシリカの目を見ると本当に罪悪感がひどいんだよな…
ピナが生き返るのは俺もうれしいし、こんなシリカを見るのも気分が楽になる…
でも、あいつらを誘い出すための囮としたことには間違いない…
そんなことを思いながら俺は3人に追いつくため走っていった。

―――――――――――――――――――――――――――――――

幸い街近くまで行くのにモンスターとのエンカウントはなかった。
波でもあるのかな…出るときと出ないときの…

「そこの木の影にいる人、出てきなさい!」

とつぜん、ユカがそんなことを口走りその木に向かって投剣を投げつけた。
その剣は木に刺さったままになったが威嚇にはちょうど良かった。
シリカは慌ててユカが投剣を投げ刺さった場所に目を凝らすが、人影はない。
だが不意にガサリと後ろの木の葉が動いた。
それと同時にプレイヤーを示すカーソルが表示される。が、色はグリーンなので犯罪者の可能性は皆無。
その正体はシリカの知っている顔だった。

「ろ、ロザリアさん!?何でここに………?」

出て来たのはあの35層の街で出会ったロザリアだった。
赤い髪、エナメル上に輝く黒のレザーアーマーを装備し、片手には細身の十字槍を携えている。
瞠目しているシリカを無視して不気味な笑い顔と共にユカに話しかける。

「アタシのハイディングを見破るなんて、なかなか高い策敵スキルね、侮ってたかしら?」

「あなたのハイディングが低いだけじゃないのかしら?」

どっちも口げんかじゃ負けない雰囲気出してるな〜…
正直言おう、怖い!

「その様子だとし、首尾よく《プネウマの花》をゲットできたみたいね。
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