暁 〜小説投稿サイト〜
闇を祓う者〜他人の恋愛見てニヤニヤし隊〜
原作開始前
勇気の鈴が〜ファンリンイン♪
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 さて、一夏はどうやってあそこに乱入するのかなっと。ん? 背負っていたランドセルを手に持った。そのまま回り始めた。そして……

「よいしょー!」

 投げ飛ばしたー!?

「ちょっ、おま、何やってんの!?」
「いや、どうやってあそこに乱入しようかなって考えて……あれ」
「何故に!?」

 気づけば全員がこちらを見ていた。いや、一人ノびてるな。多分、ランドセルがあたったんだろう。怪我してなくてよかった……。一夏はその中をスタスタ歩いて鈴の元へ行った。

「おい、お前ら何やってんだ」
「うるせぇ織斑、お前には関係ないだろ!」
「ったく、女をいじめるなんて……」

 そう言いながら、一人を殴り飛ばした。

「男のすることじゃねぇな。来いよ、潰してやる。その腐った根性」

 一夏かっけー! 原作一夏よりなんかイケメンだわ!

「ふぃー」

 カップラーメンが出来る三分後、一夏がヤりきった(誤字に非ず)顔で出てもいない汗を拭っていた。つーか、なんだろう。一夏の性格が明らかに原作と違うよね。イケメン度が三倍位になってるわ。

「す、すごい……」

 鈴が驚いた顔で呟いた。確かにこれはスゴい。原作では大立ち回りしたって言っていたが、これはそんなレベルじゃないだろう。ま、後始末するか。

「おい」

 俺は蹲っている四人に声をかける。すると、顔を上げたので目の前で指を鳴らす。目が虚ろになったのを確認してから、

「お前たちはこのことを忘れる。そして、俺がもう一度指を鳴らした一分後に自首して怒られてこい」

 しっかり、四人に何度も言い含めておく。こんだけ言えばいいだろ。

「おい、彼方。今何したんだ?」
「ん? ただの催眠術だよ。簡単なものだけどな、こういうことぐらいになら使える」
「バレない程度って言ってたのはこうするためか」
「催眠術で怪我は隠せないからな」
「そりゃそうだ」

 そう会話しながら、一夏は鈴に近づいて行き、

「なあ、なんで抵抗しなかったんだ?」
「下手に抵抗したラ、そのまま続くかラ……」
「そっか……。でも、」

 一夏は鈴の頭を撫でながら言った。

「これからは我慢しなくていい。俺が守ってやるよ、いつでも」
「え、あ、う、うん!」

 うわ、イケメン! 確実にこれは建設されましたわ、フラグ。俺も男じゃなきゃときめいてたわ。

「じゃあ、一夏、凰さん、帰ろうか」
「あ、私は鈴って呼んデ……」
「じゃあ、俺も一夏で」
「彼方でよろしく」

 こうして、一夏のフラグ建築が鈴にも無事成功したのであった。
 
 …………因みにあの四人がこの後先生にこっぴどく怒られたことは言うまでもない。
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