原作開始前
勇気の鈴が〜ファンリンイン♪
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白騎士とアルテミスの使い事件以降、世界は原作通りの女尊男卑の世界へと向かっていった。国際IS委員会も発足し、やはり束姉さんは原作通り世界から身柄を狙われることになり、逃亡しようとしていた。しかし、一つ原作とは違う点があった。それは……、
「箒ちゃん……」
「嫌だ!」
束姉さんに張り付いて離れないモッp……ゴホン、箒のことだ。原作では篠ノ之束に対して憎しみすら覚えていたが、この箒はなぜかシスコン化しており、篠ノ之姉妹はシスコン姉妹へとフォームライドしていた。
「行っちゃヤダ!」
「ゴメンね、箒ちゃん。お姉ちゃん行かないと、皆に迷惑かけちゃうからさ」
「迷惑ならもう慣れたから!」
「あはは、それもそうだね……。でも……」
「姉さ……」
千冬姉さんが後ろから箒の意識を落とした。
「これで良かったか? 束」
「うん。ありがとう、ちーちゃん」
「あのままじゃ、箒はいつまで経っても離さなかっただろうしな。正しい判断だと思うよ」
千冬姉さんが箒を連れて離れていってから改めて、束姉さんに話しかける。
「束姉さん」
「ん? どうしたの? かーくん」
「これを持っていてくれ」
「何? この黒いの」
俺は黒い三角錐の形をしたものを手渡す。
「俺が造った物だ。これがあれば三回までディスプレイ表示で会話することが出来る。声だけじゃ物足りないだろうと思ってさ」
「うわぁ、ありがと!」
「いいよ」
「ね、ね、解体して調べていい!?」
「本気で束姉さんのこと嫌いになるだけだから別にいいよ?」
「分かった。解体しない。お願いだから嫌いになるのはやめて!」
束姉さんがふざけたことを訊いてきたから全力の笑顔with冷めたで返す。案の定泣きながら謝ってきた。まあ、嫌いになることはないので、大丈夫。束姉さんは冗談で訊いてないだろうけど。
「取りあえず説明するぞ。対話できるのは同じものを持っている人とだけ。使い方は面をタッチして、その面を下にして置く。そうしたらディスプレイが出るから、そこにある対話したい人の名前を選んで対話ボタンを押せばOK。人数に制限は無し」
「かーくん、W三回までWって言ったけど三角錐には面は四つあるよ?」
「ああ、一回は起動実験だから。失敗してたらまずいからな。まあ、無いだろうけどな」
「なるほど、了解」
「これは千冬姉さんと一夏、あと箒に渡しておくから」
「そうか。なら今、私も貰っておこう」
「うん、渡すよ。渡すけど、突然後ろから現れて声かけるの止めて貰っていいかなぁ!」
千冬姉さん降臨。本気で心臓に悪いので止めて欲しい。この人は隠密スキルまで持っているのか。アサシンのサーヴァントとして喚べるな。取りあえず千冬姉さんに渡す。
「千冬
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