暁 〜小説投稿サイト〜
闇を祓う者〜他人の恋愛見てニヤニヤし隊〜
原作開始前
勇気の鈴が〜ファンリンイン♪
[1/4]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
 白騎士とアルテミスの使い事件以降、世界は原作通りの女尊男卑の世界へと向かっていった。国際IS委員会も発足し、やはり束姉さんは原作通り世界から身柄を狙われることになり、逃亡しようとしていた。しかし、一つ原作とは違う点があった。それは……、

「箒ちゃん……」
「嫌だ!」

 束姉さんに張り付いて離れないモッp……ゴホン、箒のことだ。原作では篠ノ之束に対して憎しみすら覚えていたが、この箒はなぜかシスコン化しており、篠ノ之姉妹はシスコン姉妹へとフォームライドしていた。

「行っちゃヤダ!」
「ゴメンね、箒ちゃん。お姉ちゃん行かないと、皆に迷惑かけちゃうからさ」
「迷惑ならもう慣れたから!」
「あはは、それもそうだね……。でも……」
「姉さ……」

 千冬姉さんが後ろから箒の意識を落とした。

「これで良かったか? 束」
「うん。ありがとう、ちーちゃん」
「あのままじゃ、箒はいつまで経っても離さなかっただろうしな。正しい判断だと思うよ」

 千冬姉さんが箒を連れて離れていってから改めて、束姉さんに話しかける。

「束姉さん」
「ん? どうしたの? かーくん」
「これを持っていてくれ」
「何? この黒いの」

 俺は黒い三角錐の形をしたものを手渡す。

「俺が造った物だ。これがあれば三回までディスプレイ表示で会話することが出来る。声だけじゃ物足りないだろうと思ってさ」
「うわぁ、ありがと!」
「いいよ」
「ね、ね、解体して調べていい!?」
「本気で束姉さんのこと嫌いになるだけだから別にいいよ?」
「分かった。解体しない。お願いだから嫌いになるのはやめて!」

 束姉さん(ドアホ)がふざけたことを訊いてきたから全力の笑顔with冷めたで返す。案の定泣きながら謝ってきた。まあ、嫌いになることはないので、大丈夫。束姉さんは冗談で訊いてないだろうけど。

「取りあえず説明するぞ。対話できるのは同じものを持っている人とだけ。使い方は面をタッチして、その面を下にして置く。そうしたらディスプレイが出るから、そこにある対話したい人の名前を選んで対話ボタンを押せばOK。人数に制限は無し」
「かーくん、W三回までWって言ったけど三角錐には面は四つあるよ?」
「ああ、一回は起動実験だから。失敗してたらまずいからな。まあ、無いだろうけどな」
「なるほど、了解」
「これは千冬姉さんと一夏、あと箒に渡しておくから」
「そうか。なら今、私も貰っておこう」
「うん、渡すよ。渡すけど、突然後ろから現れて声かけるの止めて貰っていいかなぁ!」

 千冬姉さん降臨。本気で心臓に悪いので止めて欲しい。この人は隠密スキルまで持っているのか。アサシンのサーヴァントとして喚べるな。取りあえず千冬姉さんに渡す。

「千冬
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ