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落ちこぼれの皮をかぶった諜報員
 第15話 暗雲
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ることも勝利への一歩だもの」
「そ、そうですね……相手を知るのは大切ですね……」

なんか……変な汗をかいてきた……。


「そ、そうね、例えばあかりはどんなものが好きなのかしら。知り合いなのだから一つや二つ知っているでしょう? 言っておくけれど、これは対策の練るためだから」


……お、おい。こ、この人、まさか……


「ほ、ほらあるでしょう? 好きな食べ物だとか、趣味だとか、好きなタイプとか。仕方ないから聞いてあげるわ」


間違いない。佐々木の仲間だ……。


「あ、あの、僕はあなたが思っているほど間宮とは親しくないんで……他を当たってください!!」
「ちょ、ちょっと――」

ピッ……


急いで携帯を切り、念のため着信拒否にする。

「くっ……。まさか、佐々木の仲間が増えるとは……僕はどうすれば……ていうか間宮って女だけ惹かせることができるのか?」


「はあ……。もう寝よう……疲れた……」










翌日――





「補修終わりっと……さて、間宮も学校にいるはずだからメールでもして校門で待つかな」


間宮に校門で待っているとメールして、校門まで歩く。しばらくしたら……


「ごめんね! 勇人君、待たせちゃった?」
「いや、ほんの数分程度だから気にしないで」

「…………」

間宮をまじまじと見る。なぜ、佐々木や高千穂が間宮に惚れるのか不思議だ。


「ゆ、勇人君? そんなにじっと見られると……」
「ああ、ごめんごめん。気にしないで」
「う、うん」
「それじゃあ、皆のところに行こう」
「うん!」







「あ、お姉ちゃん!」
「やっときたか」
「遅いですの」
「…………」


間宮についていくとそこにはののかちゃんと火野と島がいた。いや、もう1人いるのだが……黒いオーラを纏っている佐々木が……。


「ごめんね皆。あれ? 雄一君は?」
「さあ? 勇人は雄一からなんか聞いてないのか」
「いや、何も聞いて「ガシッ!!」っぶ――」
「天原勇人……あかりちゃんと2人で……一体何をしていたのですか?」

佐々木が僕の頭を掴み、持ち上げる。アイアンクローと言うやつだ。ってのんきに解説してる場合じゃ――


ベキッベキッ!!


「ぎゃああああ!!! ちょっと待ってえええ!! 誤解なんだあああ!!」
「問答無用です」


「し、志乃ちゃん! その辺にしないと勇人君が……」
「あかりちゃん。この男はあかりちゃんを汚そうとしているんです。ここで消さないといけません」


「すまない!! 皆、遅れ……勇人おおお!? どうしたんだ!?」


雄一が
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