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落ちこぼれの皮をかぶった諜報員
 第15話 暗雲
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んなところで余命宣言されるなんてね……」

あの占い師の占いは本当に当たるのだろうか?

「因果応報……そして……死……か……まあ、気にしない方向で行こう」







寮に戻り、晩飯を食べ、風呂に入り、牛乳を一気飲みする。


「やっぱり、風呂上りはこれだね〜この一杯のために僕は生きているんだ」

オヤジくさい事を言い、テレビをつける。


「あんまり面白い番組はないな〜」




プルルルルッ!!


また携帯が鳴った。


今度は……ん? こんな番号知らないぞ……。出るべきかな……? まあ、非通知にしてないから大丈夫かな?


「はい、もしもし?」
「お前が天原勇人ね」

いきなりお前って……。それに女性の声だったな。



「あんた誰? 僕は忙しいんだけど……」
「この私がわざわざ電話してあげているというのに随分なものね」
「……………………」

こいつ……頭おかしいだろ……自分が偉い立場にいるとでも思ってるのか?


「まさか、私のことを知らないだなんてことは無いでしょうね」
「いや、知るわけないだろう。少なくても僕はあんたの声なんて聞いたことないぞ」
「おまえなまけんなよ!!」
「え!?」


いきなり怠けんなって言われた。なんで? 僕は今、忙しいのに(嘘)


「僕は怠けてなんかないぞ」
「ちがうっちゃ!! そういう意味じゃない!!」
「?」

ちゃ? 今のって方言か?
 

「仕方ない、特別に名乗ってやる。私の名は高千穂 麗よ」
「ああ……思い出した……カルテットで間宮たちと戦った……」



高千穂 麗 強襲科Aランクで父親は武装弁護士だ。




「で? 僕に何の用?」
「……オホン。おまえ間宮あかりと親しいそうね。それに今度一緒に旅行に行くとか……」
「それがどうかした?」



「と、ところであかりはいつもはどんな感じなのかしら?」
「え?」


急にどうしたんだ?


「べ、別に気になっているわけではないのよ。ただ、この前も何か危ない感じがしたし。か、勘違いしないことね。私がなれなかったアリア先輩の戦妹になった以上、その彼女に何かあれば私の評判まで落ちるかもしれないから言っているだけよ」

「…………」

「仮にも私を倒したのだから、次に私があかりをイジ──倒すまで他の誰かにやられてしまうのを気にしているだけで……気にしていると言ってもあかり自身のことじゃないからっ。」

ん? イジ――? 


「で、でも、あかりのことについて話したいのなら聞いてあげるのもやぶさかではなくてよ。あくまで武偵として相手のことを知ろうとしているだけだから。敵を知
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