暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜転生してうちは一族になりました〜
第三話「悪役は難しい」
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す風空。確かにそうだ。だが戦いになれば、この不気味さは相手を威圧することもできれば、表情を隠すことができ読まれることもない万能装備にもなる……とはいえ昔試着した時、あまりにイタイ格好だと感じて、二度と着るかと心中叫んだことは語るまい。

「行け、風空」
「行っくぞー!」

先に飛んだ風空に、左右の建物を足場にして交互に跳び、待っていた風空の背中に着地すると、風空は海鳴の大空をその翼で飛翔する。

「さて……探すとするか」

両目を写輪眼に切り替え、なのはを探す。白眼ほどではないがこの視力なら十分人探しに写輪眼も使える。

「……見つけた」

予想より早くなのはを見つけたしまったが、特に困ることはない。背中の髪を後頭部までまとめ、面を付ければもう完璧に怪しさ全開なトビの出来上がり。

「もういいぞ風空、消えてろ」
「ちょ、僕の出番これだけ!?」

風空の背中から飛び降り、宙を舞う。大した高度でもないのだが衣越しでも感じる肌を刺すような寒さに一緒ぶるっとしたが直ぐに慣れた。

「神威!」

右目の写輪眼を中心に空間が歪み始め、体はその中へ吸い込まれ時空間に移動すした。


「なのは!レイジングハートの起動を!」
「ふぇ!?起動ってなんだっけ!?」

神威で移動した先は神社の境内の木の上だった。
まず最初に目に入った光景は鋭い眼光で唸り声をあげるモンスターのよう外見の黒い犬だった。近くで一般人も倒れているが見た感じ外傷はなく、気絶しているだけだろう。
というか案の定厄介ごとに首を突っ込んだいるようだなアイツは。
昨日のあのフェレットも居るな……包帯だらけだったはずだがあれだけの傷が短期間で癒えると並外れた治癒力だ。まぁ今は関係ないことか。

「えぇ!?あんな長いの覚えてないよぉ!」
「もう一回言うから、繰り返して!」

フェレット……いや、ユーノだったか?ユーノが昨日のあの長ったらしい呪文らしいセリフをなのはに復唱させようとするが、化け犬は待ってはくれない。なのは目がけて一直線に駆け出した。

「ぐおぉぉぉ!」
「きゃっ!!」

呪文を唱える余裕もなく、化け犬がなのはを襲おうとし、なのはは目尻に涙を溜め恐怖のあまり目を瞑った。
だが……

「がぁっ!?」
「えっ?」

閉じた目を開けると自分に飛び掛かろうとした化け犬が真逆の方向に飛んでいく姿と、昨夜なのはが出会った謎
の仮面の男が右足を上げて立っていた。

「あ、あなたは昨日の!」
「グルグルお面さん!?」

仮面の男、トビは思わずなのはの自分の呼び名に転けそうなる。

「……トビだ。まぁ名前なんてどうでもいいが……」
「ガルルルル……ガアッ!」
「五月蝿いヤツだ。同じ畜生でも風空のヤツとは大違いだな
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