第二話 イレギュラーハンター
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
ルインがドクター・ケインと暮らし始めて数ヶ月後。
レプリロイドとしての生活にも慣れてきた頃、自分が転生する前に立てた目標。
エックス達に会うという目標の元、試験を受けることにした。
イレギュラーハンターとなるためにはシミュレートルームで仮想エネミーの戦闘試験でランクを決めなければならない。
「準備はいいかい?」
ルイン「はい」
試験官の言葉に笑顔で、彼女は答えた。
ハンターベースの訓練施設の中で、シミュレートルームは1番広い。
実際の事件現場などを再現し、訓練する為の場所なので、広い方が多くのものを再現できるのだ。
「状況判断も採点対象に入ってるから、設定内容は教えられないが…」
ルイン「大丈夫です。」
試験官の説明に、迷うことなく返事をする。
「分かった。では…試験スタート!!」
精巧な立体映像が出現する。
ルインは銃、ZXバスターを抜き、メカニロイドを撃ち抜いた。
「……無駄がないな…」
彼女は動きに全く無駄がない。
最小限の動作で攻撃を繰り出し、かわし、隙もない。
見ていて華もある。
動く度に金髪がふわりと揺れる。
戦い方もそうだが、整った顔立ちも相まって、より一層美しく見える。
ルイン「こいつで…ラスト!!」
フルチャージしたチャージショットを放ち、大型メカニロイドのコアを破壊した。
「…………状況判断力、SA。達成時間、12分26秒31。達成率、91%。減点5。総合点、SA…特A級だな。検討する間でもなく」
ケイン「う〜む、最初の登録試験で特A級に一発合格なんて、ゼロ以来じゃのう…」
優秀なレプリロイドがイレギュラーハンターに入るのは実に喜ばしいが……。
優秀すぎて釈然としない。
試験結果を聞かされたルイン本人はと言うと。
ルイン「特A級…(現時点で)1番上のランクですよね?」
確か、今から100年後にS級ランクが出来たから、現時点の最高ランクは特A級だ。
ルイン「良かった…B級がいいところかなと思ってたんだけど…下のランクより上のランクの方が嬉しいや」
ルインの無邪気そうな表情にケインも顔を綻ばせてしまう。
このレプリロイドはどういうわけか、エックスと同じくらいレプリロイドとは思えないくらい人間臭い。
戦闘力は高いが、ワクチンが大嫌いで飲ませようとすれば、逃げ出そうとするし、幽霊という非科学的な物も怖がるなどレプリロイドとは思えないくらい人間らしい
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ