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久遠の神話
第百五話 テューポーンその十二
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「それでもですか」
「木や川のせせらぎの音は聴こえますね」
「はい、そうしたものは」
「でしたら」
 それではとだ、聡美はその上城と樹里に話した。
「そうしたものをです」
「楽しめばいいんですね」
「はい」
 こう言うのだった。
「そうされて下さい」
「わかりました、それじゃあ」
「そうさせてもらって」
「山を下りていきましょう」
 こう話してだった、三人で山を下りながら自然を楽しんだ。上城は今は最後の戦いのことを忘れてそうしたのだった。


第百五話   完


                         2014・4・8
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