第一話 転生
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イン”がいた。
「じゃあ、新しい人生楽しんでねルインちゃん。またね〜」
ルイン「え!!?あ、ちょっと…」
「あ、そうそう、転生の代償に、君の記憶の大半が失われるから」
ルイン「それをもう少し、早く言って…」
研究所から気晴らしのために散歩をしていた老人は1体のレプリロイドが倒れている姿を発見した。
「これは…!!?」
朱の細身のアーマーに金色の髪。
それは自分の友人に似ていたからかもしれない。
急いで、彼女に触れる。
ルイン「ん…」
「おお、目を覚ましたか。大丈夫か?」
ルインは声のする方を向くと、そこにいた老人に目を見開いた。
この人は発見されたエックスの設計思想を流用し、世界で初めてレプリロイドを開発した天才科学者。
Dr.ケイン。
ケイン「大丈夫じゃ、お主に危害を加えたりはせんよ」
目を見開いているルインを見て、怯えられていると思ったのか、ケインは安心させるように笑顔を見せる。
ルイン「あ、はい…」
笑みを浮かべ、頷き返すルインに、ケインも満足そうに笑みを浮かべた。
ケイン「お主、一体何があったのじゃ?どうしてここに?」
ルイン「あ、はい…私はルイン……私は…私…は?」
ケイン「どうしたのじゃ?」
突如頭を抱え始めたルインにケインも表情を険しくする。
ルイン「わ、分からない…何で…?」
必死に過去を思い出そうとしても記憶は殆ど思い出せない。
かつての自分も…。
頭を抱え、声にならない悲鳴を上げる。
ケイン「もうよい!!すまんな…辛い思いをさせてしもうた…」
申し訳なさそうに言うケインにルインは首を横に振る。
ケイン「お主、行くところがないならわしの所に来ぬか?」
ルイン「え…?」
ケイン「最近1人でいることが多くてのう。話し相手が欲しかったんじゃ」
ルイン「あり…が、とう…」
こうしてロックマンXの世界に転生した少女の物語が始まる。
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