伊月「俺は妹のために、アンタらとやり合う。これは必然なんだよ、クソッたれが」
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よく走れるな。
そして、俺も刺又を構えながら走り出す。無論、U字型になっている部分で相手を一気に捕獲するためだ。
大丈夫だ、これならいける。あいつら、単細胞すぎてお話にならない。
そんな事を考えながら、俺は刺又を男達の腹部目掛けて突き出した。
のだが。
有利と思われたその攻撃は、ナイフを捨てた左右の男達が腕で押さえ付けられる事となった。
男達は勢いよく繰り出された攻撃を無理矢理受け止めたせいか、苦痛に顔を歪めたが、その次には悪意のこもった笑みを、俺に向けていた。
どうやら、読まれていたらしい。お話にならないのは俺だったってわけかよ。くそっ。
そして、U字型になっている部分にちょうどすっぽり入っている真ん中の男は、動きを止められた長い得物を潜って、俺の方に近づいてきた。
「無駄な悪あがきはその辺にしとけよ、ガキ」
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