教会
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無く察しがつく。恐らくあの姉妹がいるためできないのだろう。
「明日はいよいよ戦いの時だ。互いに全力を尽くそう」
「はい」
再び祈り始めたダンさんに、これ以上語り合う事など出来ない。おれはダンさんに背を向け立ち去ろうとすると
「士郎君、一つ質問がある」
突如呼び止められ、振り返る。ダンさんが俺に質問?
「構いませんが……………なんですか?」
「奇妙な質問をするが、君と私は何処かで顔を合わせなかっただろうか?」
「えっ?」
予想外のダンさんの質問に思わず間抜けな声を出してしまった。俺と以前何処かであった?記憶力に自信があるわけではないが、それはないと思う。
「いや、多分人違いだと………」
「そうか。どうもここ数日、既視感を感じてしまってな…………呼び止めてすまなかった」
何か引っかかる言い方だが、追求する必要もない。俺はダンさんに背を向けて校舎へと歩き出した。
「おはよう士郎!」
「良い天気であるな!」
校舎に入ると白野と赤セイバーと鉢合わせになった。レオを除く全ての参加者がサーヴァントを霊体化させているのに、白野は真名を隠す気があるのだろうか?
「二人ともおはよう。どうだ、情報集めは順調か?」
「バッチリさ!セイバーと俺にかかれば問題なし」
「余と奏者の共同作業だからな!」
「そ、そうか…………」
なんだろう?この酔っ払ってハイテンションの藤ねえを相手にしているようなめんどくさい感じは。
『やれやれ、別の意味で厄介だ。ひょっとして、一種の精神攻撃ではないのか?』
霊体化して姿が見えないがアーチャーも俺と似たようなものを感じてるようだ。まあ、アーチャーの言う通り一種の精神攻撃かもしれないな。
「ところで其方達はどうなのだ?」
そんな俺たちのことなどを尻目に赤セイバーが質問を投げかけてくる。白野の腕に抱きつきながら…………。
「俺の方も問題なくやれてる」
「それは良かった。あっ、そういえば購買部で新商品が入ったから一緒に見にいかない?」
新商品か…………ダンさんのサーヴァントロビンフットのイチイの毒対策に何か役に立つものがあるかもしれない。もう決戦まで残り時間は少ないし、早くあの毒に対策を立てなければ、戦いの時かなり不利だ。
「いいものがあるかもしれないし、行っ
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