EPISODE15 転校生
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
。
HRも終わり、一時限目は二組との合同実習。その準備があるため、僕たちはかなり急がないといけない。自己紹介をしようとしたシャルルに断りを入れて半ば強引に彼の手を取る。それに食いついてきたモニカだが、時間がないと割り切って教室を飛び出す。
「一夏、今回は敵が多い。ルートを5から8に変更して逃げよう」
この学園に来てから幾度となく見舞われた女子生徒たちに追い回されるという鬼ごっこ。これに対処するため僕たちは休みの間校舎内にいくつかのルート設定を設け、それを駆使して逃げている。
だが最近、このルート割が読まれている気がする。プランは全てで36通り。これを把握してきているのだ。
敵は極めて優秀な司令官がいるとみて間違いない。物量に劣る僕たちにはただ逃げ延びることしかできないのだ。
・・・・ときどき思うがどうして着替えるだけで死線をかいくぐらなければならないんだ?
「ライ!コレも読まれてる!」
まるで通せんぼのように立ちはだけっている。どれも10人規模どころではない。廊下を埋め尽くさんとばかりにひしめきあっている。
「今日はシャルルがいるから敵もそれなりの戦力を投入してきたということか・・・・」
「冷静に分析してる場合!?この状況、囲まれるわよ!」
モニカの言うとおり、このままでは囲まれる。ならこの場合の対処法は・・・・
「一夏。プラン変更。コードL!ルートは3だ!」
「了解!」
「シャルル、モニカ。しっかりとついてきてくれ」
「う、うん!」
制限時間まで残り10分。さて、うまくいくか・・・・!?
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ