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ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
ギルド入団
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になったから帰ろうと言うときに事件は起こった。パーティメンバーの一人が、ボックスを見付けたんだ。だが、俺とその他三名は罠だと分かり、必死にそいつらを止めた。が、俺達は無理矢理連れていかれ、そいつらは箱を開けた。途端、アラームが鳴り、モンスターが小部屋に押し寄せた。アラームトラップ、珍しくもないトラップにそいつらは引っ掛かった」
俺はそこで区切ると、再び言い始める。
「俺はクリスタルで脱出しろと言った。だが、そこは結晶無効化空間で、転移結晶は機能しなかった。勿論、少数のパーティがそれらを押し返す事など到底不可能だった。俺と三人はどうにかして脱出しようとしたが、統率が崩れたパーティがまともに機能するわけも無く、罠を発動した奴等は恐慌状態に陥り、逃げ出す事すらしなかった。それを見た三人は俺にそいつらを連れて逃げろと言った。モンスターは自分らでどうにかすると」
「それで………どうなったの………?」
「……俺は双剣でモンスターを倒しつつそいつらの首根っこを捕まえて唯一の出口から一緒に脱出した。それから戻って三人も救出しようとしたけど……その時にはもう、何もかも遅かった………その後、俺はギルマスを辞め、ギルドも辞めた。それからメンバーには会ってない。どうなったのかも、な」
_____お前は人殺しだ!!居るだけで人を殺す死神だ!!
その一言が頭によぎる。
元々レッドだった俺がグリーンに戻っても、レッドの烙印が消える事は無い。だからこそ、俺は人との付き合いを遮断し、尚且つギルドに入ることを躊躇った。………キリトに会うまでは。
「それからギルドが崩れたのは言うまでも無いよ。ギルドを壊したのも、三人を殺したも同然なのも………全部、俺のせいなんだ………だから、俺は罪を背負い生きている。SAO(ここ)で犯した罪を………」
すると、ミザールが俺に抱き付く。
「………なら、私もその罪を一緒に背負う。私も、同じくらい傷付く。……だから、そんな悲しそうな顔をしないで………?」
「ありがとう………ミザール」
俺はミザールの手を握り、そう言った。
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