二話 突然
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らう。
転生らしきものをしてから、何故か自らを高めることに関しては何故か進んでやろうという気になるのだ。
そして、父親の昔使っていたであろうボロボロの参考書を、書斎の奥から引っ張り出し、それをパラパラめくりながら解いていく。
今の自分は、前世の受験を控えた人生で最高潮の頭よりも良いと思う。
なんだかんだ思いながら、時刻が8時頃になり、流石に腹が減りだす。
元々減っていたのだが、先にこれをやろうと決めてやっていたのでそちらをほって置いてしまったのだ。
「晩飯は自分で作らなきゃダメかな・・・こんなことならコンビニ寄っとけばよかったわ」
別に料理ができないわけではない。
正直、学生が勉強をしない、そして新たに発見することに対する好奇心があまりないとなると、おのずと趣味は増えるものだ。
しかしこの時間になると、作るのも億劫になってしまうというものだ。
両親はおいしいと言ってくれるが、正直なところ味は普通だと思う。
特に料理の腕を上げようとは思わないが、できればおいしいものを食べて欲しいと思い、両親のいない今日に新しいものに挑戦しようかな、と考えキッチンへ向かう。
そして、キッチンの戸棚にある料理本を取る。
適当に今まで作ったことのなかったものを選び、それの作り方を確認していく。
「〜♪〜♪」
『ペルソナ3』の『Burn my dread』を歌詞も大してわからぬまま、音楽だけを鼻歌で歌いながら、ご飯を作っていく。
だいたい40分程度かけて料理をつくり、外が大分暗くなったのを見ながら一人ご飯を食べる。
食べ終わったら、食器を流しに置いて、フロを沸かす。
そうやっていつも通りに過ごしていく。
時刻が0時を回る。
「お?もうこんな時間か」
普段は親に言われるが、今日はその親がいないため、気付けば0時を回っていた。
「まぁ、どうせ明日休みだし」
学校は土曜日はない。
(ゆとり万歳!)
内心叫ばずにはいられない。
とか思いながら、携帯ゲーム機を取って、ベットの上で適当なカセットで遊ぶ。
???Purururururu
ふと家の電話が鳴った音で目が覚める。
「あれ?いつの間にか寝てたのか」
手元にあるゲーム機の画面には『GAME OVER』と書かれている。
ゲーム機の電源を切って立ち上がる。
「こんな時間に誰だよ・・・」
時刻を見やると、午前5時。
正直言ってこんな時間に電話をかけてくるやつなんているはずがない。
この歳で携帯なんて持てるはずもなく、大抵は家電で友達と連絡を取っている。
だからと言って、ここまで常識がない友達は
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