暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】剣製の魔法少女戦記
第五章 StrikerS編
第百六十七話  『外伝15 シホの入院生活』
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
て慰め会になりつつある病室。
だがそこにまた扉のノックの音が聞こえてきた。

「ん? 今日は来院が多いわね……? 誰かしら?」

すると扉の先から、

『シュバインオーグ一尉。ジグルドだ。入ってもよいかね?』
「ジグルド提督!?」

シホが声を上げる前にはやてが驚きの声を上げた。
シホの認識ではジグルド提督とは“管理局の正義の象徴”とまで言われている人物であり、なにやら革命を起こすとも言う野心的な人物である。

『ん? その声は…、八神二佐もいるのかね?』
「は、はい……。どうぞ、ジグルド提督。今は大丈夫です」
『そうか。では入らせてもらうぞ』

それでジグルドが病室の中に入ってきた。
後ろに仮面をつけたタスラムともう一人初見の誰かを引き連れて。

「さて、久しぶりだな。シュバインオーグ一尉。目を覚ましたと聞いて見舞いに来させてもらった」
「ありがとうございます、ジグルド提督。ところで失礼ですが今回はどのような件で来られたのですか……?」
「なに……。君はあのゆりかごを破壊したということはもうすでに民間にも報道されていて英雄視されているからな。他にも管理局の中で憧れの一人でもある。だから挨拶をしたいと思ったのだ。こんな理由でいいかね?」
「はい、構いません」
「そうか。しかし、今回は本当によくやってくれた。君のおかげで最悪の事態が防げたといっても過言ではない。私からも感謝の言葉を贈らせてくれ」
「あ、その、ありがとうございます……」

それでシホは少しばかり恥ずかしそうにお辞儀をするのだった。

「さすがだな。謙虚なのはどうかと思うがそこも君の魅力でもある。いつまでもその心を忘れないでくれ」
「はい」
「さて、元気そうでなによりだな。そうだ、今日は私の部下を紹介しに来たのだ。タスラムは以前に紹介したな。もう一人の方を紹介しよう。ウィルソン?」
「は。ジグルド提督」

それで後ろに控えていた眼鏡をかけている赤に近い茶髪の青年がシホの前に出てきた。
一瞬、シホは心の中で、

(どこか一成に似ているわね……)

と、思っていたりした。

「初めまして。シュバインオーグ一等空尉。それに八神二等陸佐。私はジグルド提督の補佐を勤めるウィルソン・ターナーと申します」
「「よろしくお願いします」」

シホとはやては二人して挨拶を交わして握手をするのだった。
それから他愛ない話をして時間が経ち、ウィルソンがそろそろ時間です、とジグルドに言い、

「シュバインオーグ一尉。八神二佐。すまない。これからまた人と会う約束をしているので失礼をするよ。そして君とはいずれ、正義の在り方について語り合おう……」
「正義の在り方、ですか……?」
「そうだ。少しでいい。考えておいてくれ。ではな。いく
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ