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【完結】剣製の魔法少女戦記
第五章 StrikerS編
第百六十七話  『外伝15 シホの入院生活』
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スラを使ったことから始まり、リミッター完全解除、各戦闘の状況説明、判明した事案、民間への被害報告、事件が終わった後でも機動六課隊舎の復旧とか……他にも色々あるんよ。
それで私一人じゃ追いつかないから機動六課総出でなんとか一段落ついて私が今ここに来れているんよ? 他のみんなは今頃ダウンしているよ?」

それを聞いてシホは申し訳なさそうな表情をして一言「手伝えなくて、その、ごめん……」と萎縮してしまった。
でも、はやては「気にせんでええよ」と言って、

「シホちゃんは一番の功労者なんやから。それにまだシホちゃんには伝えられていないやろうけどな。シホちゃんは今回の事件の功績で評価をされて昇進の話があるんよ?」
「え、私に……?」
「そりゃそうやろ? 他のみんなもそれなりに活躍したけどな。やっぱり未曾有の危機だったゆりかごを単独破壊したのはすごいことや。一部ではすでに英雄視されているんやで、シホちゃん」

英雄視……。
それを聞いてシホは少し悩む素振りをする。
別に構わないのだが好きで英雄視されるのもどうかと思う。
ただただ必死でゆりかごを破壊して私達の世界を守ったというだけだったから。
だがそれでも大勢の命を救ったのは確かなことで。
それでうんうんと悩んでいるシホの肩にアルトリアとネロが手を置いて、

「シホ。もっと自信を持っても良いのですよ。あの時、抑止力の声を振り切ってまでここまでの成果を果たしたのですからそれはシホの勲章です」
「そうだぞ、奏者よ。もう奏者は立派に英雄だ。歴史に名を刻むことだからもうすでに英霊の座に招かれてもおかしくはないと思うぞ」

そう二人に言われてシホは少しまだ悩む素振りをしながらも「うん…」と頷くのだった。

「……やっぱりあの時抑止力の声を聞いてたんやね、シホちゃん」
「ええ」
「後で聞いた話なんやけど、サーヴァントの皆がほとんどが抑止力のバックアップを受けたって話なんや。ネロさんもなんやろ……?」
「ああ、そうだな。余にも力が回ってきたのは確かだ」
「そんなことが……」

そこまで事が大きくなっていたとは知らなかったシホは少し驚いていた。

「ま、ゆりかごが壊れたあとは通常に戻ったらしいんやけどな。そのせいでアルクェイドと志貴は戦っていた獣を逃したって話やしな」
「はやて、獣って……?」
「うん。なんでも体中から様々な武装を生やしてまるでバーサーカーのように襲いかかってきたんやって」
「バーサーカー、か……。だとするとこれで七体か」
「多分な……多分この獣も隻眼の魔術師、いやヴォルフ・イェーガーの手が入っているんやろな」


キャスターの結界と機動六課共々を切り裂いた一閃……おそらくセイバー。
ヴィータを撃墜した矢……おそらくアーチャー。
ランサーと互角
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