welcome to my world
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「 何で止まらないんですか! 」
「 はぁ? なんすか? 」
「 横断歩道の手前は一時停止なのを知らないんですか? 」
「 いや、止まったし・・・ 」
「 じゃあなんで僕が待たなきゃいけなかったんですかね?
あなたが一時停止せずに突っ込んできたからですよね? 」
「 あーはいはい、ごめんねー くそがっ・・・ 」
・・・状況を説明しよう
大学に歩いて向かう僕
横断歩道の手前で、右・左・右を確認
交差点でこちらに左折しようとする車が一台
基本的に歩行者優先なので、かまわず道路を横断しようとする
車が突っ込んでくる
危うく轢かれそうになる
ちょっと待てやー ってなって、今に至る・・・
世の中間違ってることが多すぎて、修正するのがめんどくさい
それならいっそあきらめて、目を背けるのが懸命だ
と、これまで考えてきたが
どうやらこれからもそうなりそうだ・・・
さっき決意したことだが、もう既にどうでもよくなってきている
決意なんて、今まで長続きしたことないんです はい。
もっと即物的な話をしよう・・・
お腹が減ったら、値段を気にせずに好きなものを食べるとか
眠くなったら寝るとか
面倒くさい人には言おう、面倒くさいと。
・・・言えるかなぁ
なんだかんだで、気づけば研究室の前
誰も来ていない、事はわかっていた
靴も無いし部屋にはカギがかかっていた
カギを開け、中に入る
いつかの女神様が、ものめずらしそうに資料を眺めながら僕のイスに座っていた
「 ・・・・・ 」
・・・!
こっちに気づいた女神様は、イスから立ち上がり微笑みかけてくるではないか
ついに、お迎えがきたか・・・まだやり残したことが・・・
でも女神が来るのか、死神じゃなくてよかったよ
嗚呼、すばらしきかな人生・・・
「 あのー 」
女神様はにこやかな表情を崩さずこう言い放った
「 彼らが死んだことを、無かったことにしませんか? 」
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「 はぁ・・・ 」
いきなり何言ってんだこの人は
いやいやいかんな、このお方は女神様だったな。訂正せねば
いきなり何をおっしゃってるのかしら、この結論先行型女神様は
うん、これでよし。
「 はぁ、じゃないですよー 」
「 はぁ、すいません 」
「 ちょ、ちょっと待ってください
なんだか今、デジャヴを感じているのですが・・・ 」
「 そーですねー ぼくもそうおもいますー 」
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