暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第48話 ネフテスに行った方が良い?
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い物は採れ始めた)が食べたいだけです。ごめんなさい。どの道和紙や漆器の時の様に、ある程度形になったら取り上げられてしまうので気楽にやりたいと思います。

 色々と計画を練りながら冷たいゼリーに思いをはせて居ると、ドアがノックされました。

「入れ」

「失礼します」

 入って来たのはオーギュストでした。

「如何したのですか?」

「執務室でアズロック様がお呼びです」

「分かりました」

 返事をして執務室に向かいます。執務室をノックすると、直ぐに「入れ」と声が掛かりました。

「失礼します」

 執務室の中には、父上だけでなくカロンも居ました。

「父上。何かあったのですか?」

「ああ。……カロン」

「はい」

 カロンが返事をすると同時に、聞き耳防止用の魔法具が発動しました。

「マギ商会のガリア撤退は上手く行きました。被害も人材・金銭共に最低限まで抑える事に成功しました。そして撤退した際に、あるガリア貴族の娘を保護したのです……」

 カロンの話は長かったので要約します。

 その娘の父親がジョゼフ派の貴族で、貴族派(シャルル派の一部)の罠にはめられ多大な借金を背負わされたそうです。その借金を返そうと無理をした父親は、病気になり亡くなってしまいます。なおも容赦が無い取り立てに、マギ商会に助けを求めたそうです。

 重要なのが、父娘(おやこ)の職業がマジックアイテム技師だと言う事です。娘はかなりの変わり者らしいですが、辞めた使用人達にちゃんと新しい職場を紹介したり、借金が出来る前は孤児院を運営したりとなかなかの人格者の様です。技師としての腕も、女性である事や嫌がらせにより正当に評価されていませんが、かなり良いそうです。

 そこまで話を聞いて、私はテンションがかなり高くなっていました。彼女をドリュアス家専属に出来れば、どれほどの恩恵があるでしょう。

「ただ、問題がありまして……」

 マジックアイテムの運用に思いを馳せ始めた私の思考を、カロンが中断させました。問題って何ですか?

「彼女が里親を見つけられなかった孤児の面倒をみる。と言うのが条件です」

 何か問題があるのでしょうか?

「孤児は5人いるのですが、その内の1人が……」

 カロンが物凄く言いにくそうにしています。

「……エルフ。だったりしまして」

「ふーん」

 なんだ。全然大したことないじゃないですか。流石にミノタウロスとか言われたらビビりましたが、エルフの一般人くらい大したこと在りません。

「ふーんって、ギルバート正気か!? エルフなのだぞ!!」

「そうですよ!!」

「大したことないですよ。後々保護しようと考えているティファニア(ハーフエルフ
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