暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第48話 ネフテスに行った方が良い?
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ます。
それがもし、サイト以外の人間が召喚されたとしましょう。
サイトほど表裏が無い人間じゃなかったら?
サイトほど強い意志が無い人間だったら?
サイトほど仲間を大切にする人間じゃなかったら?
サイトほど言いたい事を言えない人間だったら?
サイトほど偏見が無い人間じゃなかったら?
例えどんなにバカで阿呆でスケベで変態でも、サイトの立ち位置はサイト以外に考えられません。
サイトはサイトだからこそ学院の異物足り得たのです。異物足り得たからこそ、固定概念に凝り固まった貴族達に考え直す機会を与え、変える事が出来たのです。それは決して私では出来ない事です。
物語の主人公は、彼でなければならないのです。そして私は彼が召喚される様に、何かしらの手を打たなければなりません。それは同時に“無関係になるかもしれない彼を巻き込む事”なのかもしれません。
「ギル」
「分かってます。……分かっています」
私はそう口にするので精一杯でした。
「大丈夫。ギルには私がついて居るから。私も一緒に背負うから……」
カトレアがそう言って背中から抱きしめてくれました。
「打てるだけの手を打ちます。そしてその罪は、私が背負います」
「私達が……よ」
カトレアはそう呟くと、もう一度私に抱きつく手にギュッと力を込めました。
……ある意味美しいシーンだったのでしょうね。ティアとレンが「「ズルイのじゃ。ズルイのじゃ」」と、ブーイングを上げて居なければ。
サイトに関しては、良い案が浮かばないので後回しです。
と言うか、手を打つと言っておきながら、どうしようもない事に気付きました。やれる事と言ったら、ルイズの意識改革くらいしか思いつきません。ですが意識改革が必要になった原因が私に在る以上、下手に態度を変えるとルイズの心が壊れかねません。
取れそうな手は、ルイズの好みをサイトに近づけさせる位です。いっその事、サイトをモデルにした舞台劇でも作るか? とか考えて居たりします。後でディーネに相談してみましょう。
領地の改善はこれ以上の手は打てそうにありませんし、ガリアは下手に手を出せば国家間問題に発展しかねません。アルビオンの方は順調の様ですが、こちらも下手に手を打たない方が良いでしょう。
出来そうなのは、領地内に新しい特産品を作る位です。小規模ならば人員もそれほど必要としませんし、成功すればある程度リターンも期待出来るでしょう。
今考えて居るのは、以前見逃していた
魚醤
(
ぎょしょう
)
と海藻から作る寒天です。はい、暑い日に良く冷えた寒天ゼリー(ノーフォーク農法の
実験
(
テスト
)
で採れたテンサイから砂糖は確保済み。南国の果物も成長が早
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