暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第48話 ネフテスに行った方が良い?
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産)。

 私が忙しく準備を進めて居ると、マギ商会のガリア撤退が終了したと報告がありました。マジックアイテム技師とようやく会えます。

 事前の資料を見ると、彼女の名前はマリヴォンヌと言うらしいです。家族全員で執務室で待っていると、ドアがノックされました。

「入りなさい」

 母上が入室を許可しました。

「失礼します」

 カロンを先頭に、9人の人間が入って来ます。

「マジックアイテム技師とその家族をお連れしました」

「ご苦労」

 カロンは父上から労いの言葉を貰うと、そのまま父上の後ろに移動します。見覚えがある2人は家の人間ですね。護衛をしていたのでしょう。軽く礼をすると、執務室を出て行きました。マリヴォンヌの家族全員を連れて来たのは、彼女から離されたら子供達が不安に思うと配慮したからですね。

「私はマリヴォンヌです。家名は国と共に捨てました。この度は私達の無茶なお願いを聞いていただき、ありがとうございます」

 赤茶色の髪の女性が、1歩前に出て頭を下げました。歳は20代前半と言ったところでしょう。後ろに居る子供達はまだ警戒をしていますね。

「うむ」

「こちらはお借りしていた聖具です」

 彼女から十字架型の聖具が差し出されました。入室する前に外していたのでしょう。そして私達の視線が、未だに聖具を付けたままの少女に集中します。視線を受けた少女は固まってしまいました。

「そのような不躾な目で人を見るものじゃないよ」

 父上に注意されてしまいました。反省です。少女は聖具を外そうとしましたが、その前に私が声を掛けます。

「もう一つの聖具は差し上げます。外出時等に使用すると良いでしょう」

「あ ありがとうございます」

 少女は聖具を外して頭を下げました。金髪に長い耳、確かにエルフです。

「エルウィングです。エルフ語で“星のしぶき”と言う意味があります」

 エルウィングが自己紹介すると、残りの4人が簡素に名前だけ名乗りました。金髪の悪戯っ子みたいなのがダミアン。白髪の大柄な子がジャック。愛嬌ある顔立ちをした美少年はドゥドゥー。紫がかった髪の女の子がジャネット。

 ……物凄く聞きおぼえがあるのは気のせいでしょうか?

 その後彼女達の話を聞くと、胸糞悪い話が飛び出しました。

 エルウィングの存在が一部の人間にばれ、マリヴォンヌの借金を盾に人体実験を強要して来たそうです。実験内容は、エルウィングの体の一部を他の子に移植する事により、人間が先住魔法(精霊魔法)を使えるようにすると言う物だそうです。(ダミアンが原作で成長していない事やドゥドゥーが先住魔法を使っていたのは、この実験が原因と見て間違いなさそうですね)

 原作で元素の兄弟が、あれだ
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