暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第48話 ネフテスに行った方が良い?
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「木の精霊よ。お願いがあって参りました。姿をお見せください」
「何の用だ。重なりし者よ」
すぐに木の精霊は姿を現してくれました。相変わらずSDミニマム化したままです。
「実は……」
「面倒だな」
説明しようとしたら、目の前に緑色の糸が飛び手にプスッと刺さりました。そんなに堂々とやられると、流石に……
「ギル? それは何を……」
案の定気付かれてしまいました。
(木の精霊!! 気付かれない様にお願いしたじゃないですか!!)
「(面倒だ)」
切って捨てられました。
「ギル。それってまさか……」
「精霊の前です。話なら後でします」
とりあえず今は黙らせます。うわー。物凄く不服そうです。帰ったら家族審問決定ですね。
「(何がしたいかは理解した。だが我が協力する理由は無いな)」
(あっ。やっぱり駄目ですか)
「(我等精霊の役目は“自然の理に従う事”だ。小さき精霊は魔力を対価に力を貸すが、我の様に意思を持つ者はそれを良しとしない)」
要するに今回の一件は、精霊の矜持に反すると言う事ですね。
(お知恵をお借りする事も?)
「(悪いが我等の矜持が許す範囲では、有効な物は無いと判断する)」
(分かりました。如何してもと言う程の物では無かったので、今回は諦めます)
仕方が無いです。しかし、家族審問の上収穫無しはキツイですね。緑色の糸が外れ、私は鬱々とした気持ちを振り払う様に口を開きました。
「まあ、砂漠行きが無くなっただけで良しとしておきましょう」
無理矢理でも利点を探さなければ、やってられません。そして帰ろうとする私達を……
「待て」
何かに気付いた木の精霊が呼び止めました。何故だろう? 物凄く嫌な予感がします。私のこれまでの経験上、ここで待ったら絶対ろくな事になりません。
「いえ、お構いなく。私達はこれで失礼しますので。……ティア」
「応」
既に私の頭にある選択肢は、逃亡一択しか残っていませんでした。しかし現実は無情です。ティアがウエストポーチから飛び降りると同時に、私達は蔓のドームに包まれてしまいました。
「我は待てと言った」
もう逃げられません。観念するしかない様です。それからディーネ。怖いのは良く分かりますが、抱き付かないでください。逃げ……動き辛いです。
「分かりました。大人しく話を聞きます」
私が観念してそう答えると、私達を包むドームは解かれました。木の精霊がどこか満足げなのが妬ましいです。ディーネも安心した様で、(今更)私から離れてくれました。
「重なりし者よ。貴様は先程砂漠へ行くと言ったな。それは、かつて“風の精霊を消滅させてた戦いの舞
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