暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第48話 ネフテスに行った方が良い?
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如何でも良くないよ!!」
ジョゼットが顔を上げて抗議して来ました。
「ジョゼットが居た修道院で、聖歌隊の様な事はしましたか?」
それを軽く無視して質問をします。私の意図に気付いたディーネの顔が、凄く良い笑顔になりました。
「うん。やってた。歌くらいしかやる事無かったから」
予想通りです。暇になった人間は碌な事を考えません。脱走を考えさせない為に何かやらせるにしても、あんな所に閉じ込めていると歌くらいしかやらせる事が無かったのでしょう。練習時間は無駄に多かったでしょうし、技量はある程度期待出来るはずです。
「ディーネ。当たりです。父上の許可を取り、サンドラさんに話をつけに行きましょう」
「ええ」
ディーネと仲良く出て行こうとしたら、泣きそうな顔で睨まれてしまいました。
「えっと……まあ、その。「堪えて」」
最後の“堪えて”の部分だけディーネとかぶりました。ジョゼットはベッドに撃沈です。良心が物凄く痛むのは何故でしょうか? まあ、そんな良心はポイッしちゃいましょう。ポイッ。と言う訳で、ジョゼットの部屋から撤退です。
修道女達の事は父上から許可を貰い、ディーネと2人で別荘に居るサンドラさんへ伝えに行きました。サンドラさんもこの提案に乗り気です。(就職先が限られる高齢の修道女達にとって、今回の話は魅力的だった)
バックコーラスの確保と高齢修道女の就職先。一石二鳥で二つの問題が同時に解決しました。
別荘から帰るティア(風竜ver)上で、ディーネが口を開きました。
「そう言えば私が話しかける時、ギルは出かける所だったのでしょう?」
「はい」
一緒にティアに乗っているので、ディーネが私の後ろから抱きつく形になっています。最近膨らみ始めたディーネの胸が、背中に当たっております。ティアから不穏なオーラが漂ってきますが気にしません。
「何処へ行く心算だったのですか?」
「精霊に会いに行く心算でした」
ハッキリ言って(役得だな〜)とか考えて居た私は、油断していたのでしょう。
「精霊に? 何故ですか?」
「ネフテス(エルフの国)に接触出来ないか、知恵を借りに行こうと思ったのです。如何してもと言う程の物ではありませんから、良い知恵が借りれなければ中止ですね」
そんな事を言えば、ディーネがどんな反応をするか考えていませんでした。
「ギルの事だから、私を本邸に送った後に行く心算だったのでしょう? 私も行きます。このまま精霊の大樹へ向かいましょう」
「分かりました。ティア。精霊の大樹へ向かってください」
気軽に了承したこの時の自分を殴ってやりたいです。
精霊の大樹に到着すると、早速精霊を呼び出します。
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