暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
二ノ陣〜
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「うっ・・・あぐ・・・あぁぁぁ・・・!!」

突然椿が苦しみだし・・・押し返され、弾き飛ばされてしまう。

「あぅっ・・・!く・・・うぁぁ・・・」

立ち上がろうとするが、どうやら力が入らないようだ。そんな椿に向かって化け物が爪を・・・!

「くそっ!!」

「させません!!」

俺と明命が同時に走り出す。だが化け物はノーモーションで闇を放ち、それによって明命の足が止められてしまう。

「しまっ・・・」

「まだ俺がいる!!」

気弾で爪の軌道を逸らし、障壁を張りながら椿を抱き抱える。そして爪が当たる瞬間に思い切り後ろに飛んだ。

ガァァン!

椿にダメージがいかないように転がり、なんとかノーダメージだ・・・

「お父、様・・・?やだっ!お父様、しっかりしてお父様!!」

俺は錯乱しかけた椿にデコピンをかます。

「大丈夫だよ。こんなんダメージにも入らない。ただ・・・」

椿の頭に手を乗せ、立ち上がった俺と明命が並ぶ。

「人様の娘にずいぶんおいたが過ぎるんじゃないか?」

「そうですね・・・私、凄く怒りたい気分です」

俺は携帯を取り出す。

「・・・やるか」

「・・・はい」

明命が魂切を頭上に投げ、俺が叫ぶ。

「イレギュラーキャプチャー!」


光に包まれた明命と一体化し、髪が伸びて額に明命と同じ額当てが装備される。そして空から振ってきた魂切と背負った迷切を鞘から引き抜き、構える。

「さぁ・・・」

『行きます!!』


強く踏み込み、一瞬で化け物の背後を取る。

「らぁ!」

一閃。更に蹴り飛ばしてから再び背後を取り、二本の刀で斬り付ける。

「俺の気と・・・!」

『私の魔力で・・・!』

『「咸掛法!!」』


常に相手の死角に入り込むように高速で斬撃を叩き込む。

「せやぁぁ!」

肘を打ち込み、一気に二本の刀に魔力と気を流す。

「迷いを切り・・・」

『敵の魂を断ち切る!』

『「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」』


相手が苦し紛れに放った闇を弾きながら一気に接近し・・・武器を振るう。

「おおりゃあああ!!」

連続で五回斬り、一歩後ろに飛んでから再び突撃し・・・

『これで・・・止めです!』

思い切り刀を振り切り・・・化け物が消滅する。それと同時に俺と明命が分離し・・・

「亮、すぐに本陣へ。ここは私と椿が引き受けます」

「すまない、頼む!」

「気を付けてね!」

「ああ!」

携帯を操作しながら俺は走る。・・・間に合えよ・・・!
























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