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FAIRY TAIL 忘却の最期
第6話 DEAR KABY 〜親愛なるカービィへ〜
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たら私が焼却します、こんな本見たくもない!」

少し苛立ちながらデイ・ブレイクを取り上げた

「あなたがなぜこの本の存在が許せないのかわかりました。」

ルーシィのその言葉にカービィが少したじろいた。

「父の誇りを護るためです、あなたはケム・ザレオンの息子ですね?」

それを聞きナツとハッピーが驚き、ラストは合点がいき納得した表情を見せた。

「な、なぜそれを」

「この本を読んだことは?」

「いえ・・・父から聞いただけで読んだことは・・・」

カービィはデイ・ブレイクを睨み付けるように見た

「しかし読むまでもありません。駄作だ、父が言っていた。」

その言葉にナツが声を荒げた。

「だから燃やすってか!?」

「そうです。」

カービィが言い終えると同時にナツは胸倉を掴んできた。

「つまんないっから燃やすってそりゃあんまりじゃねえのか、おお!!父ちゃんが書いた本だろ!!」

「やめろナツ!!」

ラストはカービィからナツを引きはがした。

「言ったでしょ、誇りを護る為だって!」

「ええ、父はデイ・ブレイクを書いたことを恥じていました。」

31年前、カービィの父 ケム・ザレオンが3年ぶりに家に突然帰ってきた

おぼつかない足取りで物入れから包丁を取り出し、右腕を縄できつく縛ると

作家をやめると叫びながら自分の右腕を・・・・・・・・・・・・・

「「ヒィィィィィィィィィ!!!」」

それを聞いたナツとルーシィが悲鳴を上げた。

「自分の右腕を自ら斬り落としたって言うんですか・・・!?」

ラストのその問いに、カービィは静かに頷いた。

その後、すぐに病院に運ばれたケム・ザレオン

その見舞いに来たカービィは父親を怒鳴りつけた

何でエバルーを主人公にした本の執筆をしたのか

何故、そんな下らない仕事をしたのか・・・と

それにケム・ザレオンは、金がよかった、最低の駄作に仕上がったと呟いた

『そんな駄作のために3年も家族をほったらかしにしたんだぞ・・・何考えてんだ』

『いつもお前のことを想っていたよ。』

『だったら適当に書いて早く帰ってこれただろ!アンタは作家の誇りと一緒に家族を捨てたんだ!!』

いくら怒鳴っても何も返答しない父親を見て、カービィは後ろを向いた。

『作家やめて正解だよ。誇りのない奴にはつとまらない。父親もね』

そう吐き捨て、カービィは病院を後にした。

「父が自殺したのはその後すぐでした。そんな弱いところを含めてだろうね・・・死んだ後も父を憎んでいました・・・」

話していくうち、カービィは震えだしていた。

「しかし年月が経つにつれ憎しみは後悔へと変わっていった
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