第6話 DEAR KABY 〜親愛なるカービィへ〜
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デイ・ブレイクを手に入れ、エバルーとバニッシュブラザーズを撃退した4人は
屋敷を後にしていた。
「しかし・・・あのバニッシュブラザーズを一人で倒したなんてな。」
ラストはナツの強さに感心していた。
「あんなん余裕だったぞ?」
「相手は火の魔法を倍に跳ね返す技をもっていたはずだ。」
「んなもん食えば問題ねーだろ?」
当たり前のように言葉を並べるナツに、ラストは何処か感心していた。
「なるほど・・・跳ね返された炎は食べれるんだな・・・ということは奴らのフレイムクッキングは炎の特性を変換した後、倍加させるわけか。」
「一人で何ブツブツ言ってんの?」
「そういえばラスト〜?」
ルーシィが低い声で言いながらラストの肩を叩く
「な〜んでハッピーより先に動いてたのに助けに来るのが遅かったのかな〜?」
黒いオーラを纏ったルーシィに冷や汗を大量に流すラスト
それを遠目でナツとハッピーが震えながら見ていた。
「い、意外と怖ぇなルーシィ・・・」
「あい・・・」
「ま、待て待てルーシィ。追いかけようとしたらある物を見つけたんだ。」
「ある物って何?」
ハッピーがそう尋ねると、ラストは何かの書類を取り出した。
「エバルーが今までやってきた裏稼業の証拠だ。」
「裏稼業!?」
「そっか・・・通りで途中から焦り具合が変わったわけね。」
それに納得したのかルーシィから黒いオーラが消えた。
「他にも数多くあったから、軍が入れば分かりやすい場所に置いておいた。これでこの街の住人は安心して生活できるだろう。」
「さっすがラスト!抜け目がない!」
ルーシィとラストは笑顔になりハイタッチをした。
「つーかさ、その本って一体何だったんだよ?」
ナツは難しい顔をしながらデイ・ブレイクについて聞いてきて、それをルーシィが説明を始める。
「この本はね、エバルー公爵がケム・ザレオンに無理やり書かせた自分が主人公の冒険小説なのね。」
「あんな奴が冒険小説の主人公?」
「本当、構成も文体もひどくて、とてもじゃないけどケム・ザレオンほどの文豪が書いたとは思えなかったわ。」
ルーシィは自慢げにデイ・ブレイクを掲げた。
「だから秘密があると思ったの。この本にはね」
それを聞いてもナツとハッピー、さすがのラストも何か検討が付かない表情をしていた。
そして
「これは・・・一体どういう事ですかな?」
ルーシィはカービィにデイ・ブレイクを差し出され動揺していた。
「私は確か破棄してほしいと依頼したはずです。」
「破棄するのは簡単です。カービィさんにだってできる」
「だ、だっ
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