暁 〜小説投稿サイト〜
I want BRAVERY
二十四話 彼女
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
二人っきりはまずい。

「え・・・まぁ、いいよ」

 先輩は少し、いやかなり不満そうな顔をしながらも頷いてくれた。

「友近ぁ!!一緒に帰ろうぜ!!」

 俺がそう叫ぶと、『友近』と名前を呼ばれたことか、それともこの状況で呼ばれたことか、どちらにせよ友近はギョッとしながらこっちを向いた。

「え・・・あ・・・俺、今日用」

 事がある、と続けたかったのだろうがそんなことはさせない。

「友近?」

 呼びかけながら伊織を指差す。

「・・・一緒に帰らせていただきます」

 かなり引きつった笑みで友近は頷いた。

 友近には悪いが、

(持つべきものは友だな)

 そう思わずにはいられない。






[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ