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落ちこぼれの皮をかぶった諜報員
 第14話 再会
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男の後ろにポジションを取り、拳銃を持っている手を掴んで捻る。


「なっ!?」
突然勇人に手を捻られ男は驚愕し、拳銃を落とす。




「お前は紳士を怒らせた……それが敗因だ!」
そう言い、男の顎に掌底をして、男を気絶させ女の子を抱きかかえる。


「お嬢さん、早くお逃げなさい……」
「は、はい!!」
女の子はすぐに人込みの中に消えていく。


「ふう……疲れた……とっとと警察に引き渡すか……それに撃たれている警備員も助かるかもしれないし」
男を拘束しようと近づいた瞬間――


ダンッ!!  


「ぐっ!?」
銃声が聞こえたほぼ同時に腹部に痛みが走る。


「きゃあああ!!!」
再び周りが悲鳴を上げる。



「この野郎……俺がいない間に仲間を可愛がってくれたな」
拳銃を持った男が前から歩いてくる。他にも後2人ほど男の後ろにいる。


(仲間がいたのか!? くそっ! してやられた!!)


「おいおい……こんなところで犯罪犯すなんてふざけすぎじゃないか?」
「へっ、俺たちは0課に消される運命にあるんだ。俺たちだけ死ぬなんてお断りだ! 少しでも多く、道ずれにしてやる!!」
(うわあああ!? めちゃくちゃ理不尽じゃねえかあああ!? うん? 0課に消される? てことはこいつら……) 


「全員すぐに逃げろ!! 殺されるぞ!!」
勇人は遠くにまで響くように叫んだ。


「おい!! 動くな!! 動いた奴は片っ端から撃ち殺すぞ!!」
男の1人が怒鳴りながらマシンガンを取り出す。
周りの人間は動きを止めて黙る。


「…………」
(ちっ! 面倒くさいな!!)


心の中で悪態をつき、どうやって奴らを倒そうか考えている時――


ビュン!! 


「ぐあっ!!」


勇人の横を物体が通り抜けて、マシンガンを持っている男に直撃する。

(いまのは……ごみ箱!? なんで!?)


男に直撃した物、それは人2人は入れるだろう大きなゴミ箱だった。
後ろを振り返ると大分離れた所に自分と同じく武偵校の制服を着ている男子生徒が立っていた。
まさか、あの距離からごみ箱を投げつけたというのだろうか?


「空山先輩!?」 
「よう、天原。俺も混ぜろよ」
先輩が凶悪な笑顔をしながら歩いてくる。



一瞬、先輩が昔、一緒に暮らしていた彼に重なって見えた。



「チィ!! そっちも仲間が居やがったのか!!」
先程、ごみ箱をぶつけられた男が再び立ち上がりマシンガン構える。


「おっと」
男が発砲してくる前に、空山先輩がMk23を構え、男の手を撃つ。


ダンッ!!


「があ!!」
男は手
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