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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos27虚無の自由という名の鎖〜The Round table of Authority〜
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ばならない』

予想通りの展開過ぎてつまらないな。とりあえず「拒否権はありますか?」と返す。

『拒否権? 君や闇の書の犯してきた犯罪歴を鑑みれば、数十年の有期懲役、守護騎士に至っては無期禁固という判決が下ってもおかしくはない』

エンブレムの1つにそう言われ、だったら俺を招き入れようとするな、そうツッコみを入れたいのを耐える。ま、そうまでして俺を支配下に置きたいんだろうが。

「艦船アースラのリンディ・ハラオウン提督、そしてクロノ・ハラオウン執務官の話では、犯罪者狩りの件については大目に見てもらえるという話でしたが?」

『彼女らの判断は我々も受け入れるつもりだ。君らの蒐集行為で次元世界の犯罪件数が減ったことに対しては最大限の礼を言いたい。しかし、これとそれは別だ』

俺の映像が切れ、“闇の書”の守護騎士として活動するフルアーマー姿のシグナム達が映し出された。素顔の見えない彼女たちは問答無用で魔力持ちの局員や魔導師を襲撃していた。彼女たちの過去の所業か。

『管理局設立以前であるなら罪に問えないが、法が整備され、管理局が機能しているこの65年の間に行われた蒐集および殺害・傷害の一件については立件することも可能なのだぞ』

代わる代わる俺の逃げ道を封じていく(ことば)を言っていくメンバー。あー、今の発言は良い。確かに過去の守護騎士が行ってきた罪は許されざるものが多い。償うべきものだろう、それは理解しているが・・・。それを命じた主たちはさっさと死んで罪から逃れていると言うのにな。理不尽さを感じるよ。

『そして君の・・・プレシア・テスタロッサ事件での罪。死亡届が提出されている被疑者テスタメントが君であること、管理外世界への不法入界、不法滞在、戦闘行為、管理局員と民間人への傷害、ロストロギア・ジュエルシードの不法所持などなど。数え出したらキリがない』

セラティナ・ロードスター、か。そう言えばリーゼ姉妹との初邂逅時に色々と話してしまったからな。モニター越しで聴いていたとしてもおかしくはない。彼女からガアプ一佐、そして円卓メンバーに伝わったんだろう。

「いい歳をした大人たちが10歳にも満たない子供を相手に脅迫ですか」

『あはは! 面白いことを言う! 確かに第三者的に見れば、大人が寄って集って子供を脅しているようにも見える!』

少年が手を打ちながら大笑いする。他のメンバーが口を閉ざす中、レジアス中将だけが『やかましい。その鼻につく笑い声を止めろ』心底少年の事が嫌いだと言っている目を向けていた。少年は笑うのをやめ、『だが、お前は本当に純粋な人間か?』とそう問い質してきた。

「どういう意味だ? プロフィールを見てもらえれば判るはずだ」

『リョーガ評議員がお前のプロフィール云々と言っていただろう?
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