第六話 変化
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「ようやく戻ってきたか…」
ヘンリーが呟いた。
「でも、今までとは大分違うみたい」
「そうだな。だから変えなくちゃいけないんだ。ラインハットの国民の為にも」
ヘンリーの祖国であるラインハット。
ヘンリーが誘拐されてから様々な事が起きていた。ヘンリーの父親、つまり王の死。第二王子デールの即位。そして重税。
この重税のせいで、お金が足りなく困っている人が何人もいる。
「これからどうする?」
「城に行って、デールにあって何でこんな風になったのかを聞く」
「けど今はそう簡単には入れなさそうだけど?」
「確か城の水堀にイカダがあった。そこから城に入る。」
「あのイカダか」
アベルが言った。
「ああ」
私達はイカダに乗って城の中に潜入した。どうやら、ここは地下牢らしい。
「魔物の気配がしますな」
新しい仲間となったスライムナイトのピエールが言った。
「何で城の中に魔物が」
「どうやら、かなり深いところで変化は起こっている様だ」
「とりあえず魔物に殺されないようにしよう」
「プルプル。ぼく、気をつけるよ」
はぅ。やはりスラリんちゃんは(ry。その時だった。腐った死体が現れた!
「メラミ!」
私はつい最近修得したメラミを腐った死体にぶち込んだ。
アベル達の方を見ると魔物の群れに襲われていた。
グリンガムの鞭を振るいイエティ、腐った死体を倒す。スラリんちゃんがニフラムを唱え魔物を消す。アベルがバギマを唱え、ヘンリーも鞭を振るいピエールは剣で魔物を斬り裂いた。
「意外と弱くてよかった」
アベルが言った。
「けど、まだ安心は出来ないから気を引き締めて行こう」
私は言った。
その後も魔物に襲われたが難無く撃破し無事城の中に潜入した。城の中は普通に城だった。少なくとも緑色のネバネバしたものや、内臓のようなものはなかった(当たり前だ)。
だが城には、魔物が居たし、兵士の話によると、太后(王妃じゃなかった)は戦争をしようとしてるらしい。
「……とても変わっちまった」
ヘンリーが言った。
「昔はいい国だったのに」
「とりあえず王様に会えば、何とか出来ると思うよ」
王の間に入った私達が見たのは、気弱そうな青年だった。この人がデールだろう。
「客人か?すまない。今、私は誰にも会いたくないのだ。用があるなら後にしてくれって兄上!?」
「久しぶりだな、デール。そこにいるのは仲間のアベルにスラリんにピエール、ミレイだ」
「そうか。兄上の仲間か…。私はデール。ラインハットの国王だ。と言ってもお飾りのだがな…」
「ちょっと待て。お飾りってど
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