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【遊戯王GX二次小説】最弱最強!?漆黒のデュエリスト
第1期
序章
TURN 1 遊戯からの依頼
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るが、そりゃ、多少は強くならないと進歩ないじゃないかと内心突っ込んだのは秘密だ。
「って、アイツでも遅刻なのに! 俺絶対間に合わないじゃん!!」
十代が試験会場に向かう時点で、遅刻ないし、ギリギリだったはずだ。
俺は走るのはそこそこ早いはずだけど、間に合う気がしなかった。
社長命令に実技試験も含まれているなら、まずそれからクリアしないと話にならない。
俺は仕方なく、ブルーアイズことキサラをこの世界にトリップした際に得た能力で召喚し、試験会場である海馬ランド近くまで運んでもらった。
幸か不幸か、社長が普段からブルーアイズの自家用機に乗っているので、そのおかげか大騒ぎにはならない。
「・・・・・・って、そうだった。」
壁があるのを忘れていた俺は、
(やっぱ受付会場に着陸すればよかったなぁ。)
と後悔しながら、一歩二歩と後ろへ下がる。
後ずさっているわけでも、逃げようとしているわけでもない。
「よし、これくらい離れればいいか」
俺は思いっきり助走をつけて壁を乗り越えた。
無事地面に着地すると同時に聞きなれた声が聞こえてきた。
十代だ。
「ん? お前も遅刻か?」
笑顔で初対面であるはずの俺に声をかけてくる辺りはさすがというべきか、呆れるべきか
俺も遅刻しかけた受験生だと思われたらしい。
「いや、違う。そもそもまだ中2だし」
「へ? そうなのか? じゃあ、なんでこんな時間に?」
ここに居るのかと聞きたかったのだろう。
しかし、彼なりに勝手な解釈を取った結果。
兄姉の応援というなんとも筋違いな勘違いをしてくれたものだ。
そもそも、今の時刻は試験の遅刻ギリギリもいいところ。
仮に本当に兄姉の応援だとして、とっくに終わっている可能性には至らなかったのか。
まぁ、馬鹿で明るいところが十代のいいところでもあるとは思う。
念のため言っておくが、貶しているわけではないぞ、むしろ褒めてるくらいだ。
その後、十代からの質問やデュエルの話をしながら、試験会場に着いた俺たちは一度別れた。
俺は先生たちのいる席の方へと歩いていく。
後ろの方で
「やっぱ、受験生なんじゃねーか」
などと十代が文句を言ってた気もするが、スルーしておく。
遊戯王の世界ではスルー力は重要だ。
俺が先生たちの方に着く頃。
クロノス先生はちょうど、鮫島校長と話し終えた辺りらしかった。
「クロノス先生。」
「おぅ! セニョール苑王寺。お待ちしてましたのーネ」
「お待たせしました。もう対戦相手は決まってますか?」
「もちろんなのーネ。私ィがお相手させていただくーノです。」
「え? 十代の相手は?」
「十代ですーノ?」
「受験番号110番 遊城 十代。クロノス先生式で言うなら、ドロップアウトボーイかな?」
「おう!? そうでしたのーネ。」

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