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【遊戯王GX二次小説】最弱最強!?漆黒のデュエリスト
第1期
序章
TURN 1 遊戯からの依頼
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?」
俺は(こめ)かみをぴくつかせながら、アカデミアで居候したいと言いに行った時のことを思い出していた。

回想――――――
現在アカデミアの寮に居候している俺だが、それに至るまでに社長と一悶着あったんだ。
杏子が留学してしまい。
さすがに真崎家に居候し続けるのに罪悪感を感じた俺は、社長がアカデミアを設立したのを知って、交渉に行った訳だ。

KC社長室
「アカデミアの寮に居候したいだと?」
相変わらずの無駄に高身長な社長は外を見ながらそう返した。
「うん。そう言ったね」
「何故、わざわざあの学校しかない場所に住もうとする。必要ならば俺が用意してやると言っただろ。」
「いや、だからモクバに懐かれてるだけでそこまでしてもらうのは悪いって」
杏子の留学が決まった時、遊戯の家に行くのを考えていた俺に、社長は住む場所なら提供してやると提案してきた。
しかし、いくらアニメの話を一緒に経験してきたと言っても、俺は社長のライバルになるほど強くない。
自他共に認めるほどデュエルの腕は最弱だ。
では何故、社長がそこまで良くしてくれるのかというと。
モクバの存在が大きい。
理由はよくわからないが、俺は何故かモクバに懐かれていた。
そして、モクバは社長の弱点でもある。
そんな訳で社長は俺には無駄に優遇してくれるわけだが・・・・・・。
「アカデミアなら、寝るのも風呂もあるし、食事もまぁ、自炊できるし・・・・・・」
と理由を黙々と述べていくと
「フン! よかろう。ただし、1つ条件がある。」
ようやく社長が折れてくれてホッと一息ついたのも束の間。
「え、何?」
「俺が“社長命令だ”と言って依頼したことは引き受けろ」
「それだけ?」
「なんだ、他にも何かあるのか?」
思いのほかまとも?な条件で安心した。
社長のことだから、ブルーアイズを捨てろとか言うかと思ってヒヤヒヤしたが、社長も成長したってことか
「あ、じゃあ、俺も条件があるんだけど・・・・・」
俺が出した条件。
それは――――――

「社長命令じゃ、嫌だけど仕方ないな」
「ホント!?」
どうやら、引き受けてくれるか心配だったらしい遊戯の顔に安堵の表情が浮かんだ。
「そういう取引だからね」
「よかった〜。えっと、それともう一つ。」
「まだ何かあるの?」
「ストーンデュエルでいいから、アカデミアの実技入試受けてみろって」
「は? そもそも俺まだ中学生ですが? 飛び級できるほどの腕前じゃないし」
「あはは、今の実力を知りたいんだってさ、」
疑問符を浮かべる俺を見ながら、遊戯は苦笑を浮かべている。
「筆記は?」
「ズタボロだろうから受けなくていいって」
「了解」
「大丈夫だよ、初めて会った時よりは大分強くなったんだし」
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