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【遊戯王GX二次小説】最弱最強!?漆黒のデュエリスト
第1期
序章
TURN 0(前編) 転生した先は遊戯王の世界でした。
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ったが、なんとか抑えた。
実際、こうして、遊戯とわかる記憶があるのだから記憶喪失ではないと思う。
むしろトリップの副作用というか、そう言う感じじゃないかと思う。
しかし、それを遊戯たちに言ったところで、信じてもらえるとは思えないし、俺だってそんなこと言うキャラがいたら、痛い子だなぁ。って哀れんでしまうと思う。
「どうなのかな。」
曖昧にごまかしたものの、いつまでもここでうだうだしているわけにも行かない。
どうやらここは駅前のモール街的な場所のようだが、これからの寝床などを探さないといけないし、所持金も持っているかはわからない。
親族がいるのかすら不明な状態だ。
「警察とかに行ってみる? もしかしたらご両親がキミを探してるかもしれないよ?」
「そう、だな」
ほとんど希望がない状態で、遊戯に連れられ最寄りの交番へと行ったが、結果は捜索届けなど出ていないという。
親が子供に興味がないという設定であれば、それも納得がいくのだが、自分の格好を見ても、ホームレスとかそんな感じではない。
「困ったね」
「あぁ、」
遊戯にも迷惑をかけているし、お礼を言って早々に立ち去ろうとした時だ。
「おや、遊戯。どうしたんだこんなところで」
「おじいちゃん!!」
遊戯の祖父で、アニメの中で、遊戯が最初に使うデッキを託した人物 武藤双六じいちゃんが偶然通りかかった。
もっとも、偶然なのか、トリップしてしまった俺への神様からの慈悲なのかは、わからないが。
遊戯は簡単に双六じいちゃんに俺のことを話した。
「そうか、それは大変だったね。行く宛がないのなら、どうだい?」
「え?」
「家に来るかい?」
双六じいちゃんは笑顔でそう尋ねてきた。
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