第三章 悪夢
第6話 ターゲット
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真那「とっととくたばりやがってください、『ナイトメア』!」
真那が指を鳴らすと両肩のパーツから光線が狂三に向かって伸びていく。
狂三は華麗にかわすが、光線が急に進路を変えて狂三に直撃した。
狂三がその場にくずおれた。赤い血が地面に広がっていく。
上条「おい、真那!」
真那「ごめんなさい当麻さん……あなたの気持ちに答えることができなくて……」
上条はまだ何かを言いたかったが、
それは出来なかった。
何故なら、
真那が突然真横に吹き飛んだからだ。
真那はゆっくりと立ち上がり、今の自分を確認する。幸い武装は壊れていないようだ。
真那「!?一体何が……」
その吹き飛ばされた理由は、
上条「さ、佐天さん?」
佐天涙子だった。彼女が真那に突進して狂三にトドメを刺すのを防いだのだった。
佐天「さっきまで恐怖で動けませんでしたけど、貴方が狂三さんを殺しかける所を見て目が覚めましたよ」
真那「くっ!」
真那からすると予想外の出来事だった。
真那は体勢を立て直し、佐天のほうを見た。
さっきの恐怖の顔とは別人のようにキリッとした顔でこちらを睨んでいる。
しかし、
狂三「……ふ、ふ…やっぱ、り、貴方達、は、優しい……お方」
という言葉を残して、狂三は何も言わなくなった。
真那「ふう……どうやら出血死したよーですね」
士道「なん……で」
佐天「………どうして殺したんですか!?」
真那「知った顔が死ぬのは少しショックが大きいかもしれねーですが、あの女を殺さなければ、殺されていたのは兄様……下手をすれば貴方達も殺されていたかもしれねーですよ?」
佐天「で、でも……」
真那の言葉に皆が言葉を失った。
その沈黙を破ったのは上条だ。
上条「琴里ちゃん、一方通行のチョーカーが壊された。予備のチョーカーの場所は知ってるよな?それを一方通行をそっちに転送させてつけてほしいんだ」
琴里『……分かったわ。とりあえず一方通行は回収するわ』
と言って、一方通行は転送された。
上条「(一方通行にチョーカーのこと聞いといて良かったよ……)」
一方通行にこの事を事前に聞いていなかったらこんな早い対応は出来なかっただろう。
上条「……少し、真那と2人きりで話したいんだが……いいか?」
真那「……別に構わねぇですよ」
と、真那はASTの武装を解除して、上条のところに向かった。
上条「……慣れたのか?」
真那「……分かる人には分かっちゃいますか」
上条「恐らく、一方通行も分かってるさ」
真那は一度下を向いて……もう一度上条の方を見て言う。
真那
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