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東方変形葉
変化と不変の入り乱れ
東方変形葉16話「ふーじんろく ―後編―」
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永琳、夕飯の時ぐらいおこしてよ〜。」
輝夜が来た。
「あら、すっかり忘れてました。」
「ええっ!?」



ふう、疲れた。そういえば紫は心を操るほかに修行があるとか言ってたけど、なんだろう。
「ハロー、今日の修行の補足としてあることを教えなければならないわ。」
「空気を読んだかのように現れたな。で、そのあることとは?」
わくわくと、子供らしく聞いてみた。
「結界よ。」
「結界?それならもう俺も張れるぞ?」
実は中途半端だったとか?
「いい?結界とは意外とあらゆることに応用できるの。」
「ああ、そうだな。実際俺も能力を入れ込んだ結界を張ったことがある。」
「だけど、あなたの結界はまだ初歩的なものにすぎないわ。」
「なんと、そうだったのか。」
そうなのか。結界って結構種類あったりするのかな?まあ今はそれはいいや。
「上級の結界は、瞬時に能力を混ぜて、範囲、影響などを素早く設定できて、すぐに出せるものよ。ほいっと。」
紫が扇子を振り下ろすと、そこには紙切れと人形があった。すると、どういうわけか、紙だけがどんどん色が黄色くなっていく。古い本によくあるあれだ。
「“時間と劣化の境界”を混ぜ込んだ結界を紙切れの周りに張ったのよ。よ。その証拠に、そばにある人形は何も起きていない。」
「あ、本当だ。こんなすごいのをできるかなあ。」
「できるわ、あなたなら。じゃあそういうことだからね。練習は自己的にしてくれてかまわないわ。じゃあおやすみ。」
そういってスキマの中に潜る。
「ああ、おやすみ。」
それにしても、紫は何かを企んでいるような気がする。これは気のせいなんだろうか、それとも・・・


続く

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