ぼっち卒業
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学園で習う授業が問題無いとテストで分かった時点でオレは人間界で屋台のラーメンを改良するための材料集めをしている。たまには学園に顔を出して多少の情報を収集する必要もあると思い、ラーメンを改良する時間がちょうど良いと判断して材料集めをしているのだ。それから変わり種のラーメンも開発しようと考えている。その為に漁港を中心に人間界を練り歩いている。
開発には以前知り合った山奥に住んでいる銀細工師の工房の一つを借りて行っている。というか試食も手伝って貰っている。それから新しく判明したのが銀細工を行う際に、彼は魔力を使って銀を変形させる銀術士であることが判明した。あれっ?RAVEとクロスしてる?
詳しい話を聞いてみたがRAVEとはクロスしていない事が分かった。武器に使える程銀を強固にする事が出来ないから、銀細工を作るので精一杯らしい。シルバーレイなんて戦艦も存在していない。
「今日はあまり良い物が無かったな」
不漁だったらしく冷凍物しかまともな物が無かったので気分転換も兼ねて歩いて帰っている途中に2匹の死にかけの黒と白の子猫を見つけた。特に幼いと思われる白い方は既に自分の力で立てない位に弱っている。そして二匹から微かに感じる妖力が気になり、気付いた時には二匹をバンダナ状に変形させているマントで優しく抱き上げていた。持ち上げた感覚から餓死寸前だと判断する。
急いで工房に戻り、魚介スープを冷ましてスプーンを使って飲ませようとする。黒い方の子猫はすぐに飲んでくれたのだが、白い方の子猫の口からは零れるばかりである。
「ちっ、本来ならこんな使い方はしたくないが仕方ないか」
マントの一部の吸水性が高くなる様に変化させてから炎で炙って消毒を行い、それを小さく切り離してスープに浸す。そしてそのマントの切れ端を口の中に入れる。これで少しは体内に取り込まれるだろう。時間はかかるが、悪魔にとって時間など腐る程ある物だ。
黒い方の子猫はしばらくすると自分で皿に入ったスープを舐めれる位に回復はした。白い方の子猫の方も少しずつではあるがマントの切れ端に含ませたスープを飲んでくれている。とりあえずの危機は脱しただろう。詳しくは分からないが、2週間もあれば元気になるはずだ。その後はどうするかね。
このままペットとして飼うのか、それとも眷属候補とするか、それとも元気になったらさようならか。まあそこら辺は本人達に任せよう。
そんなことを考えていると黒い方の子猫がおかわりを催促してきた。苦笑しながらも白い方の子猫を抱えたまま立ち上がり、台所で小魚をすりおろして食べやすい様に加工してから与える。白い方の子猫もスプーンでスープを与えれる位には元気になってきた。
しばらくして満腹になったのかあくびをする二
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