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妖精の義兄妹の絆
ジェラールとエルザ
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私は一人…路頭に迷っていたの。その時、助けてくれたのがジェラール。
てゆーか、彼も道に迷ってたんだって。そして私たちは一月ぐらい一緒にあてのない旅をしてたの。
だけど、ある日急に変な事言い出して。」


『…!!!!アニマ!!!?』


「アニマ!?」
シャルルはその言葉に驚く。
「うん、私にもよくわかんないんだけど…ついてくると危険だからって近くのギルドに私を預けてくれたの。
それが化猫の宿。」
「で…、ジェラールはどうなったの?」
「それっきり会ってなかったよ。
その後、噂でね、ジェラールにそっくりの評議員の話や、最近はとても悪い事をしたって話も聞いた。」
ウェンディはだんだんと顔の表情が沈んでいくのがシャルルには分かった。
「でも、あの頃はやさしかったんだ。ジェラール……私の事覚えてないのかなぁ?」














オオオオオ オオオオオ
辺りは土煙が立ち込め、まともに目が開けられないほど強くまっていた。
ここはワース樹海の最奥部、そして、黒い光の発生場所。
そこに復活したエルザが土煙の中を歩いていた。いろいろな思いを胸に秘めて。

















そしてジェラールと再会した。




(「エルザ!!?復活したのか!?」)
ジェラールを監視していたコブラがエルザの登場に驚く。
(「くそ!!!この俺が接近に気がつかねぇとは…、ニルヴァーナの本体が起動するまではジェラールはやらせんぞ。」)
コブラは最悪の場合を阻止するため、いつでも攻撃ができるように警戒を強める。
「…………ジェラール。」
「エルザ…。」
「お、おまえ…どうして…ここに…。」
「わからない。」
エルザはそれ以外にも何か聞こうと思ったが口を開かなかった。何を聞けばいいかわからないからだ。
「エルザ…エル…ザ…。」
ジェラールは何度も“エルザ”を口にした。
「その言葉しか覚えていないんだ…。」
「え?」
「!?」
エルザと監視していたコブラは衝撃を受けた。
「教えてくれないか?オレは誰なんだ?君はオレを知っているのか?











エルザとは誰なんだ?何も思い出せないんだ。」
エルザはただ涙を浮かべる事しかできなかった。

ゴオオオオオ

(「コイツ、記憶がねぇのか!!!?」)


つかつか

「ジェラール…。」

つかつか

エルザはジェラールに近寄っていった、が、
「く…来るな!!」

ドッゴ

ジェラールは近づくエルザに攻撃してきた。それを見事に直撃し、エルザを土煙が覆う。

オオオオオ オオオオオ

土煙からエルザが姿を現す。

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