暁 〜小説投稿サイト〜
SAO 〜冷厳なる槍使い〜
SAO編
第二章  曇天の霹靂
6.狂気との邂逅
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に何を感じたのだろうか、三人は不承不承にだが了承してくれた。
 俺は彼女たちに礼を言って即座にログハウスを出た。
 ラピリアさんたちは主街区に向かうと言っていた。此処から主街区に向かうには木々に覆われた緩い山脈を越える必要がある。当然モンスターも出現するが、索敵スキルを鍛えている俺はまばらに存在する敵の反応圏の網の目を縫うように走り抜けて一直線にラピリアさんたちの後を追った。

「……ッ」

 俺の心にあるのは焦り。
 あのメッセージを見てから、ノリダーさんの死因について俺の中ではいくつかの推論が挙がった。
 しかし、どう考えてもそんなことはあり得ない。

 ――あり得ないと、信じたい……!

 それを確認するためにも、もう一度彼らと会う必要があると感じた。
 ルネリーたちを置いてきたのは、また今朝のような雰囲気になる可能性も高いからだ。彼女たちの心にこれ以上の負担を強いるのは避けたかった。

「……!」

 山の頂上を越えた辺りだった。索敵スキルに反応があった。
 緑色のカーソル――プレイヤーの反応が三つ。ラピリアさんたちに間違いは無いだろう。
 けれど、反応はそれだけではなかった。

 ――モンスターに囲まれている!?

 十や二十ではきかない。四十をも超える敵を表わす赤いカーソルが、彼らを包囲していた。
 何故、と思った。
 この辺りのフィールドにアラームトラップの存在は確認されていない。少なくともアルゴからの情報にはなかった。

「――カァッ!!」

 更なる疑問が浮かび上がり混乱しそうになる頭に喝を入れ、俺はラピリアさんたちとの合流を最優先事項と決め、駆ける脚により強く力を籠めた。

「くそっ、くそおおおお!!」
「なんで……いやっ、やめてぇぇ!」

 反応があってしばらく。前方から悲鳴に近い二人の男女の声が聞こえてきた。
 もう彼らは目の前だ。
 敵戦力の分析をしている時間はないが、一点突破を仕掛ければ勝機はある。
 そう考えた俺が踏み込もうとした時。




「くっくっくっくっ……」



 ラピリアさんたちから少しだけ離れた木の上から、この場に似つかわしくない静かな笑い声が降りてきた。










『――《ノリダー》というプレイヤーの死因は、《決闘による敗北》ダ』

 俺が、第一層主街区《はじまりの街》にある《生命の碑》の確認を依頼したアルゴからは、そう返信が来た。
 しかし決闘だと? HPがゼロになれば実際に死ぬこの世界で、いまや《完全決着モード》で決闘を行う者はほとんど居ないはずだ。例え申し込まれたとして、ノリダーさんが受諾することもないと思うが……。

『くれぐれも気を付けた方がいいゾ、キリュウ。もしノリダ
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