銀髪ふぇち
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────自分の髪の良さが判っていない!」
「 ………は? 」
「 若くして銀髪の何処がいけない? 陽光の元煌めくその白銀の髪は、美しいと云ってもいい! むしろ結ばずにそのまま晒していて欲しいくらいだッ」
「ちょ……? イングズ、落ち着けって……!?」
「 お前はむしろ生まれた時から銀髪である事を誇りに思うべきだッ。もしお前の髪色を笑う者がいるならば……、私がそいつらに云ってやろう。
────お前達など一般的に年老いてからしか銀髪にはなれない、若くしてこのような髪だからこそ美しいのだと!!………はッ、私は何をッ」
「 ………ははっ、そんな風に想ってくれてたなんてな? さんきゅー、イングズ。胸のつかえが取れたみたいだっ」
「そ、そうか、ならいい………」
「よっと………ほら、ほどいたぜ。どーよ、オレの髪っ?」
「 ────やはり、綺麗だ。さらさらしていて、煌めいて────思わず、触れたくなる」
「 ……って云ってるそばから触れてるしっ。
くすぐってーなぁもう……、ガキ扱いするように撫でるなよっ。てかイングズ、銀髪フェチだったのか??」
「何だその呼ばわり方は。……実際そうだとしても、それはお前のせいだ」
「はいそうですよーっと。……オレ最近になって自分の髪にコンプレ持っちまったの、どうしてだか分かった気がする。イングズに……、どう思われてんのかすげー気になってたんだよ」
「 ルーネス……… 」
「まぁでも、さっきの話でオレの髪どう思ってくれてたのか分かったし、もう気にする必要ねーな? この先誰かにからかわれても、イングズが庇ってくれるってわかったら────何か、すげぇ自信持てるよっ」
「あぁ………お前のこの煌めく銀髪は、私が守ってみせる」
「……てか、意味合いがオレの髪だけじゃね?」
「いや、お前という存在があってこそ、この銀髪は成り得ているのだ」
「だからそれ、結局見てんの髪だけ……? どんだけ"ふぇち"だよっ。────つーか、顔近づけすぎ! ニオいとか嗅ぐな! 髪にキスるなー?!……ぬあっ、反則だろそれ! いーかげんにしろお〜〜っっ!?」
End
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