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妖精の義兄妹の絆
星霊合戦
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利品だゾ。」
エンジェルはアリエスの頭を叩きながら笑顔でそう答える。
ロキは怒りを沈めるが体が震え、かろうじて自我を保っているといった状態だ。
(「カレンを殺した…?この女が…、僕の…恋人を…殺した?星霊魔導士が…カレンの命を…。」)
そのとき、ヒビキは咄嗟に我に返る。
(「ダメだ…!!こんな事を考えていたらニルヴァーナに心を奪われてしまう。くそっ…ダメ…だ…、考えちゃ…。」)
ヒビキはニルヴァーナに心を奪われないよう必死に抗う。背中の傷が痛みながらも必死に。
「…せっかく会えたのにこんなのって…、閉じ、」

がしっ

ルーシィが獅子宮の扉を閉じようとしたが、それをロキが止める。
「みくびらないでくれ、ルーシィ。たとえ、かつての友だとしても…所有者“オーナー”が違えば敵同士。
主の為に戦うのが星霊。」
「たとえ、恩ある相手だとしても主の為なら敵を討つ。」
「それが僕たちの、」
「私たちの、」











「「誇り(だ/なの)!!!!」」
ロキとアリエスは同時に飛び出した。

ガッ ゴッ バキ ガガ バコ ドカ

鈍い音がルーシィとエンジェルの間で鳴り響く。
「あっれ〜?やるんだぁ?ま、これはこれで面白いからよしとするゾ。」

ズガッ

ロキは何の躊躇いもなくアリエスを殴る。
(「違う…。」)

もこぉん

アリエスも自分の誇りのためロキに本気で襲いかかる。
(「こんなの間違ってる…。」)
「う〜ん…、さすがに戦闘用星霊のレオ相手じゃ分が悪いか…。よーし。」
エンジェルはアリエスの鍵の他にもう一本鍵を出した。
「開け、彫刻具座の扉カエルム。」

ズドォン

カエルムは現れた瞬間、アリエスとロキ目掛けてレーザーを放った。そのレーザーは二人を貫いた。
「がっ。」
「いぎっ。」
二人は口から血を吐き出し痛みを露にする。
「あははっ!!うまくいったゾー。」
(「味方の星霊ごと…。」)
ルーシィはあり得ないと言わんばかりに顔を硬直させた。
「アリエス…。」
「レオ…。」
二人は大ダメージを受けたため、体が消え始めていた。
「すまない、ルーシィ。」
(「いい所有者に会えたんだね、よかった…。」)
アリエスは最後までロキの心配をしていた。
「ぐっ。」
「ああっ。」
そして、二人は星霊界に帰っていった。
「見たかしら?これが二体同時開門。んー、強力なレオはこれでしばらく使えないゾ。」

キュイイイ ヴウウウン

エンジェルがそう言っている間にカエルムは次の動作に入っていた。
「信じられない…。」
「なにが〜?どうせ星霊なんて死なないんだしいーじゃない。」
「でも、痛みはあるんだ…。感情だってあるん
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