第五話 遺志
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ても、私はお前を見守っているぞ』
アベルは泣きながら読み終えた。泣いていたのはアベルだけではない。私も、ヘンリーも、スラリんちゃんも泣いていた。(特に私は涙腺崩壊を起こしていた。)
「この剣は父さんが見つけたものだった。僕は他の天空の装備と勇者を見つけ母を救いだす。それが父さんの…僕の願いだ」
私はアベルの肩に手を置き言った。
「私達がいるよ。だからアベル一人でがんばりすぎないで」
「そうだぜアベル!もっと俺たちを頼れよ!仲間だろ」
「ぼくもいるよ!」
「みんなありがとう」
そしてアベルは笑いながら「ミレイ。泣きすぎて顔がすごいことに…!」
「えっ」
アルカパで買った手鏡を見ると顔についた汚れが涙で中途半端に流され奇妙なメイクの様になっていた。
私は笑った。
アベルもヘンリーもスラリんちゃんも笑った。泣いたカラスがもう笑ってた。しばらくは洞窟に笑い声が響いていた。
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