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「メ」から始まる異世界日記
つながる過去
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一気に握りつぶす! すると、飛んだ果汁が目に直撃。
「目が…目がぁぁぁあ!!!??」
「うっはははは!!!! コウ…ぷくくく…コウがバ○スくらったわ…くっくくく…」
「あはは〜っ! かの有名な目潰しの?」
「バカみたい〜っぷくくくく… あぁ、腹いてぇ…」
う…うるさいっ! ハルキはともかく…お前らはモブのくせに…モブのくせにぃ!!



そして俺はイライラしながらギルドに向かった。ハルキと別れるときのあのにやけ面と
「いやぁ、焼き肉定食あんがとな! あと、身体をはったギャグも…くくっ…あぁ…ダメだ…思い出すと…うはははは!!!」
どれもこれもレモンめ!! 貴様だけは…いかしておけん!!
ギルドに入るとミドリとティラミスがあかりを囲んで喋っていた。
「お〜っす! あ、わるいな、ミドリにティラミス。相手してもらって」
「構いませんわ。あかりちゃんはわたしの妹ですから♪」
「わー…仲良くてなによりです」
「まったく! あかりがきてからアタシよりあかりの相手する時間が長いし!」
「妹…か… たしかに目元にてるか?」
「ちょっと!? コウまでアタシをはしょるの!?」
「あぁ、あかりちゃんクンカクンカ」
「まてまてまて!? 首筋の匂いかいでんのか!? 救いようがねぇな…」
「クンカクンカクン……こ…これは…」
いきなりティラミスの顔が真っ青になった。さすがに不気味すぎる。
「え? えぇっ!? どういうこと!?」
ミドリもあかりの首筋を見て声を上げた。
「え? なに? 2人そろって…ッ!?」
あかりの首筋に見えたのは、数字だった。23と書いてあった。
「やはり…わたしの…妹…?」
なっ!? え? えぇっ!? てことはティラミスも…
困惑してる俺の顔を見て、ミドリがちらっとティラミスを見る。
頷いたのを確認してからミドリは口を開いた。
「コウ…ティラミスは昔の記憶を失ったのは知ってるよね?」
「あ…? あ、うん」
「ほんとは、失ってはないんだ。ティラミンには、過去がないの」
「は…はぁ?」
ミドリから聞いた話をようやくするとこうだ。
ティラミスは組織によって作られた存在だ、そしてそこにはティラミスを含めて30くらいの作られた存在がいたらしい。そして能力を無理やり変えられたらしい。能力ってのは人が生まれもっている。だからそれを変えるのは死んだ人間を生き返らせるぐらいの禁忌だ。変えられた能力に適応できず、ティラミスは能力を失った挙げ句、見放されて外に放り出されて衰弱していたらしい。そこをたまたまバンギのおっさんにひろわれたらしい。ティラミスの首筋には数字の3と書かれていた。いや、刻まれていたと言った方が正しい。そしてギルドで一番面倒を見てくれたのがミドリらしい。ちなみに彼女が19歳と言ってるのはそのせいだ。
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