第7章:過去から未来への歴史
第4話:前から後ろから、ワォ!
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まう自分が情けない。
そう言えば、魔界に来てからリュカは歌ってない……
彼なりにではあるが、状況を考えて歌ってたんだと思う。
あの歌のお陰で敵が集まり、それと戦う事によって私達は鍛えられたんだから、リュカは本当に凄いと思うわ。
万が一私達が危険になっても、リュカが助けてくれるのだし、大変だけど命の危険なしに効率的な鍛錬を行えるのだ。
今更ながら何であんなに文句を言ってたのか……恥ずかしくなるわ。でも、主に文句を言ってたのはシンだし、私は……ねぇ……
自分の女の前で恥をかかされてるシンやデスピーには、リュカの格好良さが理解できないだろうけど、ウルフが心酔している気持ちが解るわね。
ウルフが懸命にあの男を目指す理由も頷ける。
目の前に困難が立ち塞がっても、一方的な強さで解決してくれるのではなく、その困難に立ち向かう勇気と切っ掛け……そしてその方法のヒントをくれる存在。
困難を打ち破った後には、やり遂げた達成感と自信が付くのだ。
もしリュカが自分で困難を打ち破り、その先の安楽な人生だけを示したとしても、今後世界が平和であり続ける根拠が何も無い限り、小さいながらも不安を抱えながら生きてゆく事になる。
だからこそリュカの様に、自らを憎まれ役に仕立てても試練を与えてくれる存在が貴重なのだ。
全てが終わったら、こっそりリュカと逢えないだろうか?
ビアンカさんやミネアに知られない様に、こっそりと逢い引きできないだろうか?
イケナイというのは解っているが、このまま別れるには忍びないわ……
あぁ……恋って結構苦しいのね。
マーニャSIDE END
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