敵を貫くのは
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「……そうか。ならこれ以上の言葉は不要だね」
今まで常にレオンの表情にあった愉悦が消えた
変わって現れるのは怖いくらいの無表情
「いいよ。なら僕は君の意を汲んで本気で取りにいく。キャラじゃないけど……いいよ、今回だけは熱血キャラでいてあげる。来なよ。命を賭けた殺し合いを始めようじゃないか」
「言われなくても!」
友好的かつ平和的な解決ができない以上、あとは暴力的な力に頼るしかない。もっと時間があれば他の方法を模索できるんだが……
「行くぞ!」
地面を確認しつつおもいっきり土を踏みしめ前へ。短刀相手に懐に潜り込まれることの愚かさを俺はよく知っている
だが、遠距離からチマチマとピースメーカーで撃っているだけではレオンほどの実力者を倒すことは絶対にできない
だから前に出る。一歩間違えれば、俺は全体力を失い敗北するだろう
それはすなわち詩乃とペイルライダーの死を意味するだろう
「しっ!!」
光剣を横なぎに振る。それをレオンはフックスライディングのような形でかわす
そして、俺の足を軽く蹴り下から跳ね上がるようにして斬り上げてくる
「チッ……」
ピースメーカーで向かってくる剣先を撃ち、ついで向かってくる二撃目をピースメーカーで受ける
もちろん強度的に足りるわけがなく、ピースメーカーは爆発。それで怯んだその隙にレオンに向けて再度光剣を振る
「くおっ……!!」
仰け反ったレオンの頬に光剣が当たるが浅い
これ以上の追撃は不可能と判断し、地面を蹴って距離をとる
「やはり……強い」
俺の手元にある武器は手に持っている光剣と懐に入っている数本の銃剣のみ
「それはこっちのセリフだよ。まさか、あのタイミングでかわされるとは思わなかった」
予備知識無しならば危なかった。俺がかわせたのは単にその技を知っていたから
二刀流突撃系剣技、ダブル・サーキュラー
それがその技の名前だ
自身も何度も使用していたからこそ軌道を読み切ることができたのだ
「……キツいな」
自身の武器である光剣に目を向ける。自分の使っていた剣よりも軽く、武器防御もできない
唯一の救いは攻撃力が桁違いってことだけか
「……っ!!」
再びレオンが懐に潜り込もうと行動を開始する
俺は懐から銃剣を取り出すと投げる
「チッ……」
レオンは舌打ちをしながらも銃剣を弾く
そこに俺が光剣を一閃
「くっ……!」
苦悶の声は俺。レオンが投げたナイフによって腕にダメージを負ったからだ。その衝撃で光剣の軌道がブレ、外してしまった
「取った!!」
「やらせると思うか?」
光剣をやり過ごしたレオンが反転。残ったナイフで首筋を狙ってくる
迎撃できるような武器は所持
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ