後悔
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が鳴った
研究室へ出発する時間を伝えるアラームが鳴り続ける
しかし行ったところで、自分しかいない
いつもの2人は、もう先に逝ってしまった
・・・が、それは関係ない
そんなことを考えていたら、さっきまでの悲壮感や喪失感がどこかにいっていた
死んだら全部終わりじゃんよ
死ぬ気になったら、何でも出来るんじゃないかな?
ただ死ぬより、何かに没頭して行きよう。
そっちのほうがよっぽど有意義じゃないか
アニメオタクでも何でもいいから何かひとつ、ひとつだけ
死んだときにあいつらに自慢できるものを持っていこう
・・・やっぱ、オタクはやめとこう
大人になったからという理由で諦めていた事はなかっただろうか
しかも、みんなができないような事
一回死んだと思えば、何も怖いものは無かった
考えた結果・・・
自分の欲求に素直に生きる!
・・・事になった
これまでの人生で、わがままを言った記憶が無い僕にとって
「自分の欲求」というところを、無意識のうちに押さえつけていたのだろう
正直、うまく出来るかはわからない部分があるが、恐れずにいこう
数え切れない数の人間が同じ大地の上に生きているが
欲求に素直に生きている人間なんて、数えるほどしかいないだろう
周りの目が気になっていたり、自分の印象が悪くなるのを恐れているんだろう
・・・だが僕はもう恐れない
これからはやりたいことをして生きるんだ! 自由に!
一匹残らず ・・・は違うか。
なんだか死ぬのがめんどくさくなってきた
アラームもうるさいし
今日はやめとくか
僕は部屋に戻ってアラームを止めた
そして時間を見る
12時? もうお昼なのかー 早いなー アハハハ・・・
「遅刻だよなぁ・・・」
どんよりとした顔の22歳独身自己中楽観的男は
手早く準備を済ませ、やや急ぎながら部屋を後にした
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