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子虎迷走記
第11話 距離の縮め方 後編
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により怯んでいる所をいつの間にか女王の背後にいたキュウマが斬り付ける。何時の間に。

驚いている間に女王に近寄った俺は女王の懐に入り、横をすり抜けるように駆け抜ける。
そしてすれ違いざまにレックスが女王を斬る。

「GyAAAAAAA!!」

「ついでにこいつも喰らっときな!」

悲痛な叫び声をあげる女王にヤッファが追い討ちをかける。
だが、これでも女王は死なない。
他のジルコーダと違って女王はとてもしぶといみたいだ。

女王は怒りから強力な酸を手当たり次第に口から吐き出して周りを溶かしていく。
めちゃくちゃ危ない!
ちょっとだけ尻尾に酸がかすった時は泣きたくなった。

俺達は酸の雨を回避しつつヒット&ウェイで女王に攻撃。
少しずつダメージを与えた。

「ガルルルル!」

お前達に怨みはない……いや、ちょっと尻尾の怨みがあるけれど。
お前達を倒す。ごめんな。

……いくぜ!レックス!

「ああ!」

俺達は疲れから一時的に酸を吐くのを止めた女王に向かう。

「今のうちだ!やれ!!レックス!ユエ!」

先に女王の懐に近づいたヤッファが女王の頭を下から殴って頭を上に向かせた瞬間、キュウマが斬りつけ脆くした首が見えた。
その瞬間、俺達は飛んだ。

「おおおおおおおおお!!」

「ガアアアアアアアア!!」

レックスの剣が傷だらけの女王の首を切り裂く。

「GyE……」

そして俺達が着地すると後ろで女王の巨体が倒れた。



……戦闘終了。

その後、俺達は残ったジルコーダを殲滅していった。

「なんか、イヤだよね。こういうのは……」

「ギャウ……」

一緒に暮らせないのは分かっている。
ジルコーダ達だって好きでここに来たわけじゃないって分かっている。
殺さなきゃ、こっちが死んでいたって分かっている。

きっと、甘い考えと思われるだろうけれど。
簡単に割り切れるようになりたくないな。



そして俺達は後味の悪さを残したまま集落へと帰る。
すると集落からマルルゥが飛んできた。

どうやら迎えに来てくれたみたいだ。

「ギャウ?」

なんか、集落からおいしそうな匂いがするんだけど……

マルルゥが言うには場を明るくしようとヤッファが言った宴会の用意をして待ってろと言う言葉を真に受けて本当に宴会の用意をしてしまったらしい。

えっへんと胸を張るマルルゥを見てヤッファは頭を抱えてたけどマルルゥに引き摺られて行った。

マルルゥによると宴会で用意された料理は鍋みたいだ!
戦闘で疲れてお腹を減らしていた俺達は食べる準備バッチリですよ!!

「ガウ!ガウウ!」

「ちょっと、待ってってばユエ!」

俺達は暗
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