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SAO編−白百合の刃−
SAO17-白の死神
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 償おうと思っても、見捨てた者は戻って来ないくらいわかってる!! でも、なにがただしいか悪いかなんでわかんないよ!! 生きて正しい答え見つけるのも嫌だよ!! みんな勝手だよ!! 茅場晶彦も、攻略組も、血聖騎士団も、クラインも、兄も、貴女も私も! 勝手だよ!!」

 だけど、すぐに後悔した。無意味で無価値な言葉を叫ぶようになってしまうんだから。
 ナイフで心臓を剥き出しするように痛かった。叫ぶたびに身体が針金に締め付けて苦しかった。
 それでも、剥き出した感情なんて、止まることなく泣き叫び続けた。
 死ぬのが恐い。生きていれば苦しくて痛い。寝ても覚めても、光が閉ざされた冷たい深海に沈むだけで苦しさしか残らないなら、

「こんな思いをするなら…………」

 私なんか…………っ。

「私、なんかっ…………存在、しないほうが良かったんだっ……」

 その言葉だけは絶対に言ってはいけない、自分自身の存在を否定する悲鳴を躊躇いなく口に出してしまった。
 でも…………私なんかいないほうがいいんだ。
 血の繋がらない家族だからって、過ごした時間は変わらないのに迷惑かけて困らせたりした私なんかいないほうがいい。
 私がいなければ、『月夜の黒猫団:は壊滅なんかしなかったんだ。ケイタやサチも生きていたのに殺してしまった。
 兄も私なんかいないほうがいいに決まっている。私のせいで守るって約束したサチですら殺したんだから。
 こんな迷惑とか不幸ばかりしか与えない私なんか、この世にいてはいけないんだ。

 死のう。

 怖いとか関係ない。

 いてはいけない存在の私が、皆を喜ばせるにはそれしかないんだ。

 …………そう、思っていたのに。

「…………テ」

 口から出た言葉は、“望んでいた”ことではなく、深海で自然に口にした、力なき言葉だった。

「…………ケテ」

 あの日から、暗くて冷たい海に沈んでしまった時、必死に浮き上がろうともがいても苦しみは解放せず、染みながら沈んでいく。いつしか、浮き上がることなく光は閉ざされたと思い始めて、地上に戻ることを諦めてしまった。
 同時にもがくことも諦めた。

「…………スケテ」

 何度何度も、深海の中では弱々しく繰り返す言葉なんて、地上には届かないと思い込み無意識に夢の中での言葉になってしまった。
 私なんかいないほうがいいに決まっている。
 でも、深海の中で繰り返す言葉はまぎれもなく…………一番求めていた言葉なんだ。
 浮き上がることはないと諦めた。声を出しても届かないことを認識してしまった。私なんかいてはいけない存在。

 それでも、

「タス……ケ、テ」

 私を…………。 

「タスケテ……ください…………っ!」

 助けて。そ
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