少年は剣の世界で城を上るようです 第五層
[5/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
れた。
――血盟騎士団・団長"ヒースクリフ"。ユニークスキルである"神聖剣"の使い手で、攻略組のトップだ。
ボスにおいての作戦はほぼこいつの案と、あとはアリアちゃんの機嫌次第で決まる。いや、マジで。
とその時、今度こそ大人数がドタバタと走ってくる音が聞こえて来た。
それを聞いた俺達の顔は・・・恐らく全く同じ顔をしていた事だろう。
「だ、だ、団長……!!ぼ、ボスを、見て来たのですが……!!」
「ああご苦労。だがどうした?そんなに慌てて。」
「その……取り敢えずこのSSを見てください。」
「ああ?ん―――!?これは、気分の良い物ではないな。成程、君達の慌てぶりが理解出来たよ。
フフフ、泣く子も黙る"死神一家"がこれほど慌てるとはね。」
「お黙りなさいな、悪趣味な。私達はこのボス辞退するわよ?」
「……一重に了承はし兼ねる。頼めるかね?」
「ふぅむ………お前がそう言うなら、まぁ待っておこう。作戦会議には出るからWis飛ばしてくれ。」
「あぁ、了解した。」
全てのプレイヤーを圧倒するこの男と、対等かそれ以上に話をする3人(2人?)には相変わらず舌を巻く。
ヒラヒラと手を振って去って行く3人に慌ててついて行く。・・・あそこに残されたら針の筵もいい所だ。
変な奴に好かれるのが得意な奴らだけど、その他大勢には嫌われるんだよな・・・人の事は言えないが。
「ふー、全く嫌な物を見たな。どうだキリト、俺らの家で飯でも食って行かないか?
こんな時くらい、NPCの作った物じゃなくていいだろ?」
「……そうだな。今日はたらふく食いたい気分だしお邪魔しようかな。」
「ん、おじゃま・・・するといい。」
「あらアリアも乗り気ね。それじゃあ今日はありったけの食材叩き込むわよ!」
「いいともー!Sレア食材+冷蔵庫コンボでもいい加減耐久度切れるしな。」
・・・そんなこんなでご飯を頂く事になってしまい、ワイワイと35層に向かう。
転移ゲートを抜けると、懐かしいゆったりとしたBGMが聞こえて来た。
主街区『ミーシェ』。赤い屋根に白い壁の建物が並ぶ牧歌的な農村で土地も安く、こいつらの他にも
数人の攻略組がこの層に家を持っている。・・・俺も、怪しい装備に金をかけてさえいなければ・・・。
「ま、アリアとゆっくりしてな。料理自体はすぐ終わっちゃうけど。」
「自分で料理出来るように出来なかったのかしら、茅場さんったら。スキル上げるにしたって退屈よねぇ。」
文句を言いつつ冷蔵庫(?)から食材を次々取り出し、調理コマンドを実行して行く2人。
・・・羨ましい。見た目は女性と女の子が料理しているだけだが、恋人のやり取り
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ