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少年は旅行をするようです
少年は剣の世界で城を上るようです 第五層
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れた。

――血盟騎士団・団長"ヒースクリフ"。ユニークスキルである"神聖剣"の使い手で、攻略組のトップだ。

ボスにおいての作戦はほぼこいつの案と、あとはアリアちゃんの機嫌次第で決まる。いや、マジで。

とその時、今度こそ大人数がドタバタと走ってくる音が聞こえて来た。

それを聞いた俺達の顔は・・・恐らく全く同じ顔をしていた事だろう。


「だ、だ、団長……!!ぼ、ボスを、見て来たのですが……!!」

「ああご苦労。だがどうした?そんなに慌てて。」

「その……取り敢えずこのSSを見てください。」

「ああ?ん―――!?これは、気分の良い物ではないな。成程、君達の慌てぶりが理解出来たよ。

フフフ、泣く子も黙る"死神一家"がこれほど慌てるとはね。」

「お黙りなさいな、悪趣味な。私達はこのボス辞退するわよ?」

「……一重に了承はし兼ねる。頼めるかね?」

「ふぅむ………お前がそう言うなら、まぁ待っておこう。作戦会議には出るからWis飛ばしてくれ。」

「あぁ、了解した。」


全てのプレイヤーを圧倒するこの男と、対等かそれ以上に話をする3人(2人?)には相変わらず舌を巻く。

ヒラヒラと手を振って去って行く3人に慌ててついて行く。・・・あそこに残されたら針の筵もいい所だ。

変な奴に好かれるのが得意な奴らだけど、その他大勢には嫌われるんだよな・・・人の事は言えないが。


「ふー、全く嫌な物を見たな。どうだキリト、俺らの家で飯でも食って行かないか?

こんな時くらい、NPCの作った物じゃなくていいだろ?」

「……そうだな。今日はたらふく食いたい気分だしお邪魔しようかな。」

「ん、おじゃま・・・するといい。」

「あらアリアも乗り気ね。それじゃあ今日はありったけの食材叩き込むわよ!」

「いいともー!Sレア食材+冷蔵庫コンボでもいい加減耐久度切れるしな。」


・・・そんなこんなでご飯を頂く事になってしまい、ワイワイと35層に向かう。

転移ゲートを抜けると、懐かしいゆったりとしたBGMが聞こえて来た。

主街区『ミーシェ』。赤い屋根に白い壁の建物が並ぶ牧歌的な農村で土地も安く、こいつらの他にも

数人の攻略組がこの層に家を持っている。・・・俺も、怪しい装備に金をかけてさえいなければ・・・。


「ま、アリアとゆっくりしてな。料理自体はすぐ終わっちゃうけど。」

「自分で料理出来るように出来なかったのかしら、茅場さんったら。スキル上げるにしたって退屈よねぇ。」


文句を言いつつ冷蔵庫(?)から食材を次々取り出し、調理コマンドを実行して行く2人。

・・・羨ましい。見た目は女性と女の子が料理しているだけだが、恋人のやり取り
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